６テスト後 ページ7
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「へぇ〜！“発生”と“治癒”か〜！」
更衣室。
私がお茶子ちゃんに個性を教えてると、周りの子達が集まってきた。
「私と似てますわ！」
『あ、八百万さん！』
振り向けば、後ろには八百万さんが立っていた。
「百でいいですわ
下のお名前でお呼びしても…？」
『むしろそうしてくださいありがとうございます』
八百万百ちゃん。私の隣の席の女の子。
そのスタイルが羨ましい。
確か1位だったよね…綺麗だし、強いし、すごいや。
「夢に見たヒーロー科だもんね。
これからもみんな一緒に頑張っていこうね」
お茶子ちゃん君は天使だ。
私は迷いなくその手を掴んだ。
「うううおお折れるっ！折れる折れるっ！」
『あっごめん』
激しく振りすぎた。
この日、またまた新しい友達が増えました。
はぁあ嬉しい。
･
･
『ふぁー。疲れたねえ〜』
初日終了。
帰りの支度をしていたときだった。
『おつかれ。飲むか？』
「え、んん！？」
そういって焦凍が私へ差し出したのは飲みかけのポカリ。
……え、何？貴方私を殺しにかかってる？
…今更？毎回死にかけてる。
『…飲みたい、でも飲めない、あっでも飲みたい…』
「………。」
その無限ループを繰り返していると、
「おい、そこの怪力女」
後ろから声がする。
きっと私のことではないだろうな、と無視していると
「おい！！！なに無視してんだてめぇ！？」
『っ！わたし！？』
「てめぇしかいねえだろ！！！」
『ごめん！！！』
やばいやばい、めっちゃ怒鳴られる！
「お前、さっきのテスト手ぇ抜いてたんだってな？」
『鋭いっ』
「あァ！？」
『ヒィッ』
めっちゃ怖い。触ると痛い！
「…」
焦凍も黙ってる。
関わりたくないって顔してる。
「テメェの個性は何だ」
『えっ、個性？……“治癒”と“発生”
治癒は患部にキスして発動する。
発生は…想像して創造する、こと？かな』
「…はァ？」
だよねー！私説明下手くそだからねー！
『つまり、』
「え」
爆豪くんの手の甲に切り傷を見つける。
その手を掴み、私の口を近づけた
「ちょ、な、何してんだお前…」
『黙って見てて』
その傷口に直接、唇をつける
「…！？治って…！」
『これが“治癒！”』
この日一番のドヤ顔。
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作者名：おもち
| 作成日時：2019年3月24日 23時
