３８午後の授業-4 ページ39
･
『…凄い。』
避難している間にもちらりとその姿は見えたが、あの敵相手にイレイザーヘッドは一歩も引いていない。
「嫌だなプロヒーロー
有象無象じゃ歯が立たない」
あのイケボな手まみれ男もそう呟いてる。
「すごい…！多対一こそ先生の得意分野だったんだ」
「分析してる場合じゃない！早く避難を！！」
私も今は逃げることに集中しなければと、足を動かそうとした時だった
「させませんよ」
「…！！」
あの黒い霧から出てきたのはまたあの霧男だった。
個性が使えてるってことは、イレイザーヘッドまばたきしてしまったのかな？
ねぇ君たちもうそろそろ名前教えてくれない？めんどくさい((
「初めまして、我々は敵連合
せんえつながら…
この度ヒーローの巣窟、雄英高校に入らせて頂いたのは平和の象徴オールマイトに
息絶えて頂きたいと思ってのことでして」
やっぱさっきからオールマイトの事を気にしていたのは“それ”が目的だったんだ
「本来ならばここにオールマイトがいらっしゃるハズ…ですが何か変更あったのでしょうか？
まぁ……それとは関係なく……」
すると霧のような黒い影がユラァ〜と広がる。
13号も構えをとるが、
「私の役目はこれ」
咄嗟に身構える皆。
その中、なんと切島くんと爆豪くんが突っ込んでいった。
……え、えっ、何してんの…？(困惑)
「その前に俺たちにやられることは考えてなかったか！？」
『……』
「危ない危ない……
そう……生徒といえど優秀な金の卵」
「ダメだどきなさい二人とも！！」
13号の声は間に合わず、一気に黒い霧に覆われた。
『…っ…うわっ！？』
咄嗟に後ろに飛び退くと、左から誰かに腕をひかれた。
「…っ」
『！』
私の手を掴んでいたのは焦凍だった
…敵じゃなく、逆に焦凍で安心した。
視界が真っ暗になったと思ったら、さっきまでいた場所とは違う景色が広がっていた。
『あれ…敵さんがいっぱいだ…ハハハハ…』
笑えねぇ(真顔)
「A、後ろ下がってろ」
『………あぁ、なるほど、了解。』
言われたとおり焦凍の後ろに下がると、地面が凍り前にいた敵の動きを止めた。
「っ…！」
「子ども相手になさけねぇな
しっかりしろよ
大人だろ？」
さて、私はどうしようか。
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作者名：おもち
| 作成日時：2019年3月24日 23時
