３９午後の授業-5 ページ40
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焦凍の個性により凍った土砂ゾーン。
「散らして殺す…か」
焦凍の吐いた息が白くなる。ぐぁぁあとても美しい。
とりあえず寒いので、私の肌に“暖かい空気”を“発生”させて暖をとる。
…ウン、我ながらいい個性をもったな。
「言っちゃ悪いがあんたらどう見ても
『“個性”を持て余した輩』以上には見受けられねぇよ」
そう言うと下へ降りていってしまったので私もとりあえずついて行く。
「こいつ…！！移動してきたとたんに…
本当にガキかよ…いっててて…」
『わかる。すごい大人っぽいよねしんどすぎるどうすればいいかな？』
「知らねぇよ！！！」
もー、敵にはジョークも伝わらないのか。
といっても嘘はついてないけど。
すると焦凍は何かを考え込むと、
「なぁ」
と口を開いた。
「このままじゃあんたらじわじわと身体が壊死してくわけなんだが」
「…！」
「俺もヒーロー志望
そんな酷え事はなるべく避けたい
あのオールマイトを殺れるっつう根拠…策って何だ？」
さっき焦凍が考えてたのはこれか。
うまい駆け引きするなぁ…さすがである。
ここは何とか大丈夫だけど、他の皆は大丈夫だろうか。
「全員凍ってると思って呑気に余所見かよっ！」
『わっ』
完璧に凍っていなかったのか、一人私に向かって飛びかかってくる敵。
『油断してた！』
焦凍に同じく氷で出来た壁を私の前に生み出すと、そいつは顔面を思いっきりぶつけて気絶。
氷作るの苦手なんだよね、私。
…え？弱？
「お前も氷かよっ！！」
『焦凍の“個性”をマネしてみただけだよ』
「なっ……お前らバケモンかよ…」
『ありがとうよく言われる。』
「褒めてねぇ！！！」
すると、焦凍が私の元へ駆け寄ってきた
「悪ぃ、大丈夫か？」
『おう余裕。で、どうだった？』
「……オールマイト殺しの実行役が、イレイザーヘッドんとこに居るらしい」
…実行役、か。あの手まみれの男だろうか。
いや絶対そうだ。
「…行くぞ」
『らじゃ！』
私の“瞬間移動”は、私自身にしか発生出来ない。
ということで、私自身に“空飛ぶ能力”を発生させる。本当何でもアリだなこの個性。
でも、あまり使ったことの無いモノは制御しきれないというか、すぐに解除されてしまう
『念の為低空飛行で行きます』
「あぁ、頼む。」
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作者名：おもち
| 作成日時：2019年3月24日 23時
