３７午後の授業-3 ページ38
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やっぱ画面越しで見るのと実物で見るのとは全然違う。何もかも、本当に悪意を感じる
「何だアリャ！？
また入試ん時みたいなもう始まってんぞパターン？」
「動くな
あれは敵だ！！！」
「A！」
『！』
名前を呼ばれ振り返ると、焦凍が私を呼んでいたのでそちらに駆け寄る。
『本当に敵なんだね』
「…そうだな」
すると、学校の門を破壊したあの黒い人が口を開いた
「13号に…イレイザーヘッドですか…
先日頂いた教師側のカリキュラムではオールマイトがここにいるはずなのですが…」
「やはり先日のはクソ共の仕業だったか」
そしてラスボス感極まりない、手まみれの男が次に口を開いた。
「どこだよ…せっかくこんなに大衆引き連れてきたのにさ…オールマイト…平和の象徴…いないなんて…」
…まずい、目が合った。
「子どもを殺せば来るのかな？」
相澤先生…いや、イレイザーヘッドが戦闘態勢に入る。…やばい事になってきたな…
「敵ンン！？バカだろ！？
ヒーローの学校に入り込んでくるなんてアホすぎるぞ！」
「先生、侵入者用センサーは！」
ヤオモモが13号に尋ねる
「もちろんありますが…！」
「現れたのはここだけか学校全体か…
何にせよセンサーが反応しねぇなら向こうにそういうこと出来る“個性”がいるってことだな」
そう言うと焦凍は私の前に立った。
「校舎と離れた隔離空間
そこに少人数が入る時間割…
バカだがアホじゃねぇ
これは何らかの目的があって用意周到に画策された奇襲だ」
そういえば、あの黒い霧野郎も手まみれ野郎も…オールマイトを探してたな
何か関係あるのか？
「13号避難開始！学校に連絡試せ！
センサーも対策も頭にある敵だ
電波系の“個性”が妨害している可能性もある
上鳴おまえも“個性”で連絡試せ」
「っス！」
名前を呼ばれた上鳴くんは焦ったように返事をした
「先生は！？一人で戦うんですか！？
あの数じゃいくら“個性”を消すっていっても！！」
デクくんは確かオタクだったな。ヒーローの。
つまりイレイザーヘッドの個性もわかり切ってる…はず。
「イレイザーヘッドの戦闘スタイルは敵の個性を消してからの捕獲だ
正面戦闘は……！」
「一芸だけじゃヒーローは務まらん
13号！任せたぞ」
そう言うと、イレイザーヘッドは敵相手に正面から突っ込んで行った。
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作者名：おもち
| 作成日時：2019年3月24日 23時
