３１HR。 ページ32
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「さてHRの本題だ…
急で悪いが今日は君らに…」
シーンと静まり返る教室。
「学級委員長を決めてもらう」
「「「学校っぽいの来たー！！！」」」
ヒーロー科でもそういうのはやっぱりちゃんと学校なんだ。
そして皆が挙手し出す。
後ろを振り返ると、焦凍はぼーっとしてる。やば、可愛い。
私は誰がなってもどうでもいいし、別に自分はなってもならなくてもいいので黙ってる。決まるまで黙り続ける。
そして飯田くんの案により、投票で学級委員長を決めることになった。
…私はデクくんに投票する事にしよう。
黒板に書き出された投票結果。
「僕四票ーーーー！！？？」
「なんで…デクに…！！誰が…！！」
「まー、おめぇに入るよかわかるけどな！」
爆豪くんには私がデクくんに投票したってことがバレないようにせねば…
殺られること間違いなし。
「誰に入れたんだ？」
さっきまでボーッとしてた焦凍が復活した。
轟ワールドから舞い戻ってきた。何だそれ。
『デクくん』
「緑谷…？」
『真面目でしっかりしてるから…かね』
「…ふーん」
頬杖をつく焦凍の横顔。
これは日々の癒し且つ目の保養である。
結局。学級委員長はデクくん、副委員長はももちゃんという結果に。
ウン、納得。
そしてダラダラと時間は過ぎていき、昼休憩。
『しょーと！！！！ご飯！！！』
「はしゃぎすぎだろ」
冷静に突っ込まれた。たしかに。
今日も私達は食堂へ向かう約束をしていた。
あの美味しい蕎麦のために。
『でもこの間爆豪くんに一口貰ったカツ丼美味しかったな…』
「カツ丼食えばいい。蕎麦も食いたかったら特別に一口分けてやるぞ」
『あなたは神さまだ！』
ていうか一口って…！！
また関節キッス…なのか…！！？
いや、これはもう昔から続いてるし慣れてもいいと思うんだけど、慣れるなんて出来ないよね
普通に照れるわ。
『…カツ丼で！』
「はいよ！」
食堂にて注文。
やっぱり出てくるのが早い…
蕎麦は焦凍に一口もらう事にする。
その勝負、受けて立つ。
「何の勝負だ？」
『あれ、声に出てた？』
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作者名：おもち
| 作成日時：2019年3月24日 23時
