３０HR。 ページ31
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「オールマイトの授業はどんな感じですか！？」
『え』
朝。焦凍と一緒に登校し、門の前には多くのマスコミが押し寄せていた。
…またか。
この状況は連日続いている。
ただ、話しかけられたのは今日が初めてだ。
『楽しいしか言い様がないよねー、ショート』
「棒読みだな。」
まともに返事をしていたらキリがないからね。
「オールマイ…」
『よしショート教室まで競走だ〜！』
「面倒臭ぇ」
『そう言うなって、かっこいいなもう。』
「…えっ？ちょっ」
マスコミが話を始める前に遮り、とりあえず走る！！
焦凍も面倒臭そうだけど仕方なくついてきてくれる辺りほんとイケメンだなと思う。
ただ何かこの時、嫌な視線を感じた。
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相澤先生のHR。
「昨日の戦闘訓練お疲れ
Vと成績見させてもらった」
「！！」
「爆豪
おまえもうガキみてえなマネするな
能力あるんだから」
「……わかってる」
爆豪くんの様子は昨日に比べて大分変化していた。
…緑谷くんと何かあったのかな？
「で、緑谷はまた腕ブッ壊して一件落着か」
ビクリと反応するデクくん。
「“個性”の制御…いつまでも『出来ないから仕方ない』じゃ通させねぇぞ」
相澤先生からは目に見えてはいけないドス黒いオーラが。
「俺は同じ事言うのが嫌いだ
それさえクリアすればやれることは多い
焦れよ緑谷」
「っはい！」
「で、月居」
『え』
「なんだその返事」
急に呼ばれるから普通にびっくりした。
「お前、そんなデカい“力”…制御出来てるのか？」
『…、』
聞かれるかな、とは思ってたけど。
もちろんできる。出来てるつもり、今はもう。
『…制御、して…ます』
「……自信無さそうだな」
その目は何かを感じ取ったのか、鋭くなる
『うんうんしてるしてるー！』
「「「急に軽くなった！！」」」
だって自信なさそうって言われたんだもん。
「…A、」
後ろからは焦凍が昔のことを気にしてくれたのか、声をかけてくれた
『大丈夫大丈夫』
「……」
まだ少し疑ってるような表情。
大丈夫だよ、もう昔のことだから
もう誰も傷付けないから
「…ま、何でもいいが
“使い方”間違えるなよ。いいモン持ってんだから」
『……はーい』
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作者名：おもち
| 作成日時：2019年3月24日 23時
