２９放課後 ページ30
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放課後。
戦闘訓練の時間からあの爆豪くんがとても大人しい。というか暗い。
「……」
ずっと見ていると目が合った。
『(やべっ)』
グルンッと体の向きを変えて後ろの焦凍をガン見する。…やっぱ整ってんなぁ。すごく綺麗だ(真顔)
「何だ？」
『イケメンだね』
「そうか」
何に対して言ってるのか分かってる？君の事だよ君の事
「…」
まだまだ視線を感じる。
その視線を感じている間、焦凍の顔をガン見する事にした
「…俺の顔に何かついてるか」
『とても綺麗な目と鼻と口かついてる』
「…」
…呆れられた。
そろそろ前を向いても大丈夫だろうと思い、体の向きを変え、前を向く。
「……」
『あっ、こんにちは』
何で目の前にいるの！！！？？
ていうか焦凍も気付いてたよね？何か言ってくれよ！！
私一人テンパるも爆豪くんはなかなか口を開かない。ただ見つめられてる
「……」
『…いや、無言！』
せめて何か言ってよ。
いつもみたいに暴言でも何でもいいから。お願いです。
「…チッ」
ギロッと睨まれ、舌打ちされたと思ったら、少し目を伏せて教室を出ていった。…もしや落ち込んでる？
「爆豪帰んの？」
皆が黙って帰ろうとする爆豪くんを止めようとするも、爆豪くんはそのまま教室を出ていってしまった
『…めっちゃ睨まれた。』
「…舌打ちされてたな
何かしたのか。」
「してない」
謎である。
すると再び教室のドアが開いた。
…緑谷くんだ。
「おお緑谷来た！！！おつかれ！！
いや何喋ってっかわかんなかったけどアツかったぜ！おめー！」
「よく避けたよー」
「一戦目であんなのやられたから俺らも力入っちまったぜ」
「へっ！？」
テンアゲな皆さんのそのエネルギーに感心し、帰る支度をする
「…俺らも帰るか」
『おう』
立ち上がる焦凍に釣られて私も立ち上がった
…とその前に。
戦闘訓練でクシャクシャになった髪の毛を整えたい。
焦凍には少しばかり(五分ほど)待ってもらい(ジュース奢った)、トイレで整える。
『…ごめんごめん』
「…トイレ長かったな」
『相手が私でよかったね
百ちゃんとかだったら刺されてたかもよ』
「冗談だ」
「なかなか冗談言ってるようには見えない。」
珍しくそのイケメンな顔が引きつってるよ。
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作者名：おもち
| 作成日時：2019年3月24日 23時
