１７午後の授業 ページ18
･
「……」
教室のドアが開き、そこには相変わらずポーカーフェイスな焦凍が立っていた
『…あれ、遅かったね』
「あぁ、ちょっとな」
至って普通な様子だったので、ひとまずホッとする
『午後の授業はヒーロー基礎学！！実は私この授業待ってた！！いえい！！！』
「……。」
自分でもテンション高いと思う、でも楽しみが抑えきれないんだ堪忍してくれ
待ちに待ったそのヒーロー基礎学の時間が来るとはあっという間。
「わーたーしーがー！！
普通にドアから来た！！！」
と、普通にドアからやってきたのはオールマイト。
普通すぎる。
「オールマイトだ…！！
すげぇや本当に先生やってるんだな…！！」
「シルバーエイジのコスチュームだ…！
画風違いすぎて鳥肌が……」
確かに、生で見るのと画面越しで見るのとは大きく違ってくる。
生で見ると威圧感が凄い。
「ヒーロー基礎学！ヒーローの素地をつくる為様々な訓練を行う科目だ！！
早速だが今日はコレ！！
戦闘訓練！！！」
「戦闘……訓練……！」
『…！』
やっとヒーロー科っぽい科目キタ…！
「そしてそいつに伴って…こちら！！！」
さすがヒーロー科、壁が動き出したと思ったら、そこにはある空間が広がっている。
「入学前に送ってもらった『個性届』と『要望』に沿ってあつらえた…コスチューム！！！」
「うおおお！！！」
「着替えたら順次グラウンド･βに集まるんだ！！」
オールマイトがそう言うと、「「「はーい！！！」」」と何故かこう言うときに団結力が発揮される。何故か。
私が送った要望、それは
「他に染まらない色」、「動きやすさ重視」、「軽い」、「ある人物が目に入ったらニヤけてしまうので何かバレないようにしたい」
…だ。
ある人物とは、もちろん焦凍である
…あったりめぇだろ。
「Aちゃーん、更衣室行こ〜」
『行こう！！』
お茶子ちゃん達に呼ばれ、駆け寄る
「楽しみだね〜！」
「どんなのかしら」
そのふわふわとした二人の雰囲気に私は癒される。
私も自分のコスチュームが少し楽しみだった。
「さ、着替えるか！」
……そして、着替えてみての感想。
みんなが素敵すぎた。(真顔)
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作者名：おもち
| 作成日時：2019年3月24日 23時
