１８午後の授業-2 ページ19
･
私が着替え終わる頃には、皆はもう既に着替えていた。早い。
ていうか、仕上がりは思っていたよりも遥かに良い、上出来だ。…ちょっと露出は多いけど。
全身真っ黒でパツパツのコスチューム。
肩は素肌が見え、肩や腕、足首には何やら色々ついていて、でも邪魔にはならずそして軽い。
それらは私のバランス、体幹をを整えてくれるらしい。
口元には真っ黒のマスク。ニヤケ防止用らしい。
何故か息苦しくならない。
真っ黒なブーツもかわいい。
…私の希望通り、楽で自由なコスチュームだ。
「格好から入るってのも大切なことだぜ少年少女！！自覚するのだ！！！
今日から自分は…ヒーローなんだと！！」
格好から入ると確かにワクワクしてくる。
当たりを見渡すと、みんなの個性に合わせて作られたコスチュームは個人個人によく似合ってる。
「さあ！！始めようか有精卵共！！
戦闘訓練のお時間だ！！！」
皆、様になっててかっこいいし可愛い。百ちゃんに至ってはセクシーだ。
「おっ、爆豪くんなんか特に様になってる…」
「あァ？」
「ごめん」
なんだよ、褒めただけじゃんか。
なにもそう睨まなくても。
「…A」
「んあ？おっ、焦凍！」
振り返ると焦凍が立っていた
「…露出、多くねぇか？」
「だよね。パツパツスーツだし…」
ダメだ、焦凍の顔みたらニヤけが収まらない。
よかった、マスク付きにしてもらえて。
「ヒーロー科最高」
遠くでブドウみたいな人とあれは…デクくん？が話してる。うん、確かにヒーロー科最高は言えてる。
「良いじゃないか皆
カッコイイぜ！！」
「先生！ここは入試の演習場ですがまた市街地演習を行うのでしょうか！？」
そう言ってガションッと音を立てたのは…誰だ？あれは。声からしたら飯田くんだ。
「いいや！もう二歩先に踏み込む！
屋内での対人戦闘訓練さ！！」
オールマイトの話す内容はこうだ。
敵退治は主に屋外で見られるが、統計でいえば屋内の方が凶悪敵出現率は高い、と。
「このヒーロー飽和社会、ゲフン
真に賢しい敵は屋内にひそむ！！
君らにはこれから『敵組』と『ヒーロー組』に分かれて屋内戦を行ってもらう！！」
「基礎訓練も無しに？」
「その基礎を知る為の実践さ！
ただし今度はブッ壊せばオッケーなロボじゃないのがミソだ」
それは、相手が…人ってことかな？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 98人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：おもち
| 作成日時：2019年3月24日 23時
