４８お出かけ ページ49
･
『…変じゃない！？お母さん！！！』
「声がでかいよ！！！あんたいつも変なテンションじゃない、例え変でもそれは変じゃないわ！！」
『ごめんもう何言ってるかわかんない』
焦凍と久しぶりのお出かけなのでテンションがおかしくなっている私と母。
「迷惑かけんなよ〜、あと問題起こすなよ」
コーヒーを飲みながら落ち着いた声でそう言ったのは父。
この人はいつだって落ち着いてる、私ってお母さんに似たんだな。
『つか問題起こさないわ！』
「「いつも起こすだろ迷惑かけやがって」」
『待って、本当に私の親なの？』
子供の扱いが雑すぎる。
約束の時間まであと20分。
公園は近所にあるので3分もあれば直ぐに着く。
「じゃ、気をつけて行ってらっしゃーい」
『うわっ』
ワクワクしすぎて落ち着きがないとのことで家の外に放り出された。
もう1回聞くけど、本当に私の親だよね？((
『こんな早くに行ったって焦凍来てないだろうしな…暇だよね』
まぁ幼少期からほぼ行ってない公園のことだ。
少しは変わってて20分間の暇つぶしには丁度良くなっているかもしれない。
『…えっ？』
そう思って歩いていくと、そこにはなんともう焦凍が立っていた
…そして何やら色んな女の人に話しかけられてる。
おいナンパか。ナンパなんだろ、そうなんだろ。
「……A？」
『Aですけど何か』
「早いな。…ていうか何怒ってんだ」
話しかけてくる女の人そっちのけで私に話しかけるから、女の人達にめっちゃ睨まれてる。何これ怖い。
『早いのは焦凍でしょ、まだ20分前だよ？
あと怒ってない』
「いや、俺も今来た所だ。
眉間にシワよってるぞ」
『ウソ！？』
シワだと！？
私は咄嗟に手で抑える。そして眉間を伸ばしてみる。
「眉間を伸ばしてもシワは出来るぞ」
『知ってるよ！！かっこいいなもう！！』
私たちの謎な会話について行けなくなったのか、女の人達は文句を言いながら去っていく。
「…何してんるんだ？」
『へい？』
振り返ると早速歩き出している焦凍さん。
切り替えが早くて羨ましい
「高校前っていっても何も無いぞ」
『うん。コンビニ行っていい？なにか飲み物…』
「行こう。丁度俺も行きたかった」
『お、おう…』
即答かよかっこかわいいな。
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作者名：おもち
| 作成日時：2019年3月24日 23時
