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「…は?」
急に真顔になる2人に思わず身震いした。
『…えーっと…』
2人の様子に思わずあたふたしてしまう。
「へー…彼氏、ねぇ
同じ高校?」
『あ……うん、』
また笑顔に戻った蘭にホッとして控えめに頷くと
“ふーん”と言ってクラスを見回す2人。
クラスのみんなは誰一人として目を合わそうとしない。
だよね。私も目だけは合わせたくない。()
「…どいつ?」
『エ、』
パッ、と振り返ると笑顔のままそう尋ねてきた蘭。
さっきはホッとしたけどなんか今は怖い気がする。
…なんだ、怖い気がするって。
『……、』
これは……言っても大丈夫なのだろうか。
いやダメだろ。(自問自答)
さすがにやばいと思ったので断ろうとした時、
タイミングよく授業終了のチャイムが鳴った。
『あ……休憩時間ですね!!
トイレ行ってきます!!』
「あ」
「逃げた」
2人の間をするりと走り抜け、
全力疾走でトイレへと逃げ込んだ。
傍から見たらめちゃくちゃ漏れそうな人じゃん。私。
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トイレに逃げ込んだ私はついでにトイレを済ませておいて鏡で顔面チェックしていた。
多分問題は無い。
「A?」
『!』
そんな時、私の名前を呼んだのは朝一緒に喋っていた友達だった。
「2人、帰ってったよ」
『あ、ほんと?』
「やっぱ目付けられてたねえ」
そう言ってまたこの世の終わりみたいな顔をされる。
『でもあの2人、いい人だったね』
わざわざ荷物を届けに来てくれたしね。
「え……ごめん私には分からない。」
友達にはやはり理解出来なかったようだ。(真顔)
「でもなんでアンタなんだろうね…」
『うん、私が聞きてぇな。』
そんな事を話しながら教室へと戻ると
「ちょ、花谷さん!あの2人と知り合いだったの!?」
「どんな関係!?」
「昨日2人と何があったの!」
『』
クラスメイトが私に押しかけてきた。
って当たり前だわ。
中には2人のアドレスを知りたがる子もいたけど。
それは全力で止めた。
席に着いてもそれは変わらず、隣のクラスの子までもが私の元へ話を聞きにやって来ていた。
「あの2人、喧嘩でも有名だけど
別の意味でも人気なんだよ」
なんでそんな情報知ってんの?と逆に聞きたくなったがそんな気力は私にはもう残っていない。
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おもち(プロフ) - yuiさん» コメントありがとうございますっっっ!!!そのオチwwwwこれからもきっとそのオチは続きます!!!www更新頑張りますねぇぇぇ!!!!!ヽ(;▽;)ノ (2021年9月18日 15時) (レス) id: f4edea90ba (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - むーこさん» コメントありがとうございます!!!!一目惚れだなんてえええええ嬉しいいいいいい゚(゚´Д`゚)゚。更新頑張りまくります!!!!!笑 (2021年9月18日 15時) (レス) id: f4edea90ba (このIDを非表示/違反報告)
yui - コメント失礼します!!蘭の「マジで食う__」とか「襲__」とかを竜胆が「兄貴」って言って止めるオチがほんとに好きです!!wこのオチこれからもしてほしいです…!願望で申し訳ございません…これからも頑張ってください!! (2021年9月18日 14時) (レス) id: d14d967942 (このIDを非表示/違反報告)
むーこ(プロフ) - 初めまして、こんにちは!一目惚れしました!!とっても最高です、胸がドキドキです!続きが楽しみです(*^^*)ご無理をされない程度で頑張って下さい! (2021年9月18日 13時) (レス) id: b9e619f014 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - 娃莉紗さん» ほ、ほんとですかァァァァ……嬉しいです……!!ヽ(;▽;)ノもうめちゃくちゃ頑張りますっっ!!!!笑ありがとうございます!!!! (2021年9月18日 11時) (レス) id: f4edea90ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おもち | 作成日時:2021年9月5日 17時