【鬼滅の刃】振り向かせ直しだ。壱【童磨】

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HRが終わり、休憩時間。

私は転校生なのにも関わらず、誰一人と私の元へ近づいてこない。



堕姫に目を向けてみると何故か辺りの生徒を睨みつけている。これのせいか。怖い。






そして私はふと気になった事を堕姫に尋ねてみることにした。





『ねぇ堕姫、妓夫太郎は？』




すると私に目を向けた堕姫は少し目を見開いた。


「………お兄ちゃんなら高等部3年の土竜組に居るわよ」





そして堕姫の表情が次第に暗くなる。
どうしたのだろう。





『妓夫太郎は3年なんだねぇ…
今から遊びに行こうかな！』



「やめて。」





立ち上がった私の手を引っ張り、堕姫も立ち上がってそう言った。

その表情は私と再開した時のような泣きそうな表情ではなく、悲しそうな、寂しそうな。





『……何かあったの？』



「……お兄ちゃんなら、私がメッセ送っておくから。3年の階には行かないで」



『……？？わかった。』






先程とは全く違う堕姫の様子。

さすがにこれ以上は詮索できない。








大人しく席について堕姫と昔の話をして盛り上がっていたとき、教室の扉が勢いよく開いた。





目を向けてみると、そこには





「……ぁあ？」





妓夫太郎が立っていた。








妓夫太郎は私の顔を見た途端固まったように動かなくなり、『妓夫太郎！』と名を呼ぶとハッとしたように目を見開いてこちらへ向かってきた。





妓夫太郎が教室の扉を開いた時からクラスはざわついていたけど、妓夫太郎が教室に足を踏み入れた瞬間クラスはシンと静まり返った。






『……あんたら不良兄妹怖いよ…』



「何の事よ」





自覚無しってのが余計に怖いよね。





「おまえ……いつからここに、」



『今日転校してきたんだよ。
久しぶりだねぇ……妓夫太郎』





妓夫太郎も笑顔で私の頭をわしゃわしゃしてきた。
堕姫も一緒になって頬ずりをしてくる。




えっ、ごめんさっきの言葉訂正する
この兄妹可愛い……







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