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『もももちろん美味しかかかっ……!』
「大丈夫かい?」
なんでこんなかっこいいかな!?
自覚無しにそういう事してくるからこちらの身が持たない。ほんと。
「ねぇ、柱に何か酷いことされたの?」
顔を覆って悶えていると、童磨が急にそんなことを尋ねてきた。
うん、話が180度回転したね。
『特に何も。』
「派手に戦ってきたんだろうな
服もボロボロで血まみれだったし」
笑顔で圧をかけてくる。かなり怖い。
『いや、血まみれはお互い様だったよ
私はすぐに治るけどあの二人は全身血まみれだった』
「二人?あの男以外にもいたの?」
『後から女の柱が来た』
そういった途端、童磨が目を輝かせた。
おいなんだ。女に反応したのか?
「俺も会いたかったなぁ!」
『腕折るよ?』
「怖いよ。」
あの時の花の呼吸を使う剣士の妹だったって事は言いたくない。花の呼吸の剣士のこと可愛い、可愛いばかり言ってたし。
「でもさ。
何でもないなら涙の跡なんて付かないよね」
『』
そうか。
私泣きながら帰ったんだっけ。
そのまま倒れて今に至るから、涙なんて拭けやしない
『言っても笑わない?』
「うん、当たり前でしょ」
『……馬鹿らしいけど、死ぬのが怖くなって涙が出てきただけだよ』
真っ直ぐ見つめられ、
思わず視線を逸らしてしまった。
「珍しいねぇ。
死ぬことなんてどうでもいいって言ってたのに」
私の頭を撫でながら優しい声色で呟く童磨。
気持ちよくて思わず目を瞑ってしまう。
ちょっとそれ、眠たくなるからやめて〜!
『死んだら童磨と会えなくなるでしょ?
それが怖かったんだよね』
私の頭を撫でていた童磨の手を取りその手に頬ずりすると、童磨は目を丸くさせ、そして優しく微笑んだ。
それを見てしまえば、また心臓やら子宮やらがキュンとする。
「ふふ、それは嬉しいなぁ。
……でも、それだけ?
今まではそんな発想しなかったのに
何かそんな風に考えてしまったきっかけでも?」
鋭い。図星だ。
……ついでに眼差しも鋭い。
若干睨まれてる?ってくらい怖い顔だ。
『……特に何も。』
「嘘だぁ」
ケラケラと笑いながら私の頬をつんつんとつついてくる。いや、爪痛いよ。刺さってるし
「A、嘘つく時は必ず目を逸らすよね!
さっきも逸らしてたし。気付いてた?」
……顔の両側に手をつかれ、私に馬乗りになる。
逃がしてはくれないみたいだ。
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おもち(プロフ) - ゆめふひさん» そうなんですよッッッッ!!?下心丸出し仲間ですね!!!(o´艸`) (2019年12月16日 21時) (レス) id: 9123ab14eb (このIDを非表示/違反報告)
ゆめふひ - 実はお互いに、鬼だから.........。と思っているけどその感情にきずいてないだけなんですね!!素敵(///ω///)抱かれたいわ(照)(いつもの下心) (2019年12月16日 21時) (レス) id: 027152ac96 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - ももさん» わわわわかってくれたんですか……!!!?感激すぎる……゚(゚´Д`゚)゚。ですよねですよね!!?(自分で言う)こんな童磨萌えるなぁと思いましてッッ!!! (2019年12月16日 21時) (レス) id: 9123ab14eb (このIDを非表示/違反報告)
もも - 「取られたから」ってヤバイ!!(独占欲…)そんな素晴らしい言葉があったとは!! 離れた時間が愛を育てる感じがたまらないですね(>_<) (2019年12月16日 19時) (レス) id: 059a63c2b5 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - setuna7014さん» あぁぁぁあ!!!!(汚い高音)本当ですね!!!!間違えてます!!ありがとうございますッッ!!!!(〃▽〃) (2019年12月14日 19時) (レス) id: 9123ab14eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おもち | 作成日時:2019年12月1日 20時