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私の首を掴んだかと思いきや、凄い力で締めてくる。
『っ……、離し、』
どうしてこんなに力が強いの?
この私でさえその手を離すことができない。
おかしいなぁ、私、力は強いはずなのに。
「それは言わせない」
どうして。
『……っ、ど、』
「……」
童磨の顔がすごく怖い。
見ていられない。
あぁ、こんな事になるならあの時あんな事を聞かなければよかった。
“私の事どう思っているか” とか。
そんなの、別に知らなくても良かったじゃないか
「お前の表情も感情も体も何もかも、
全てが俺でできてたらいいのにねぇ」
そう呟いた彼の目は笑っていない。
ただただ冷たいだけだ。
『……ぐ…ッ』
いけない。
禁句だった。
言いたかったのは “童磨には会わないようにする”
最後までは言えなかったけど童磨には伝わったようで
それが彼の逆鱗に触れたのだろう
「……もういいや、周りにいるやつ片っ端殺るから」
パッ、とを離されたと思いきや、童磨の問題発言。
待て待て、何を考えているの?
『げほっ……、ま、って』
「あぁごめんごめん、痛かった?
待っててね、すぐに帰ってくるよ!」
いや聞こえてない。
ニコニコ笑いながら私の頭を撫で、路地に座らせると、童磨は私に背を向ける。
もしかして本当に行こうとしてるの?
『童磨!』
「……なに?」
焦って呼び止めるとさっきの笑顔とは打って変わって
冷たい目を向けられる。
と同時に童磨の強い殺気も私を纏う。
『……、』
覚悟を決めて童磨を引っ張った私。
大丈夫、大丈夫……(震え声)
あぁ、私が座っているせいで童磨に膝をつかせてしまった。申し訳ない。
「……A、」
名前を呼ばれるのと同じタイミングで童磨に口付けをする。
童磨の目は驚きまん丸に開かれている。可愛い。
すぐに口を離すと童磨を力いっぱい抱きしめた。
離れないように、めいっぱい力を込めて。
「……離してよ。俺は早く…」
『行かせない』
「……。」
童磨の爪がどれだけ私の体に沈み込もうと
行かせないぜ。
『……童磨は何で片っ端から殺そうと思ったの?』
「気に食わないから(^^)」
『なんで気に食わないの?』
「腹が立ったから(^^)」
『どうして腹が立ったの?』
「ムカついたから……って、何?」
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おもち(プロフ) - ゆめふひさん» そうなんですよッッッッ!!?下心丸出し仲間ですね!!!(o´艸`) (2019年12月16日 21時) (レス) id: 9123ab14eb (このIDを非表示/違反報告)
ゆめふひ - 実はお互いに、鬼だから.........。と思っているけどその感情にきずいてないだけなんですね!!素敵(///ω///)抱かれたいわ(照)(いつもの下心) (2019年12月16日 21時) (レス) id: 027152ac96 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - ももさん» わわわわかってくれたんですか……!!!?感激すぎる……゚(゚´Д`゚)゚。ですよねですよね!!?(自分で言う)こんな童磨萌えるなぁと思いましてッッ!!! (2019年12月16日 21時) (レス) id: 9123ab14eb (このIDを非表示/違反報告)
もも - 「取られたから」ってヤバイ!!(独占欲…)そんな素晴らしい言葉があったとは!! 離れた時間が愛を育てる感じがたまらないですね(>_<) (2019年12月16日 19時) (レス) id: 059a63c2b5 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - setuna7014さん» あぁぁぁあ!!!!(汚い高音)本当ですね!!!!間違えてます!!ありがとうございますッッ!!!!(〃▽〃) (2019年12月14日 19時) (レス) id: 9123ab14eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おもち | 作成日時:2019年12月1日 20時