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『でもどうして私なんかと一緒に?』



甘味処は一人でも行けるんじゃないかな……

いや、でもこの人間は男だ。
一人で行くには抵抗があったのかもしれない。





「一緒に来てみたかったんです、
……貴方と。」



『あ、そうだったんだね。
……え?』



「あ、見えてきましたよ」



『…え?』





いや、普通に流してしまったけど、…え?


この人、少し童磨気質があるんじゃないか?
こんな事をサラッと言ってしまえるなんて慣れてるのかなって思う。





「ここにしましょうか」



『うん』





手を引かれたまま店の中に入ると、ふわりと甘い香りが漂ってくる。



今は甘味より人間が食べたい。
帰ったら童磨に一口分けてもらおう。

あの女、きっと狙ってるんだろうな。
あの女なんか嫌だから食ってやろう。






そんな事を考えながら、男に手を引かれるまま空いた椅子に座る。





注文は彼に任せ、私はボーッと行き交う人間達を眺めていた。鬼殺隊の人間もいないか気配を探る。




「ここのお団子、美味しいですよ」


『そうなの?来たことあるんだ』


「Aさんと一緒に来たかったからいろいろな甘味処を探して、その中で1番美味しいと思ったのがここの店のお団子だったんです。」




なんか急に恐ろしくなってきたわ。


お店色々探し回ってたんでしょ?
団子飽きなかったのかな……。






そしてやっと届いたお団子。

一人につき3本注文していたようで、それぞれ皿を手に取り団子を頬張る。



特に味はしない。
少し甘いなぁって感じがする、けど。





「美味しいですね」



『……そうだね』




話は合わせた方がいい。

微笑む男に、私も微笑み返した。
すると男は急に顔を逸らし、咳き込んだ。


…大丈夫か?






私があまりにも彼を不思議そうに見ていたからか、


「あの、笑顔が、あの、とても素敵だなぁって…!」



なんて、またまた恥ずかしい事を言い出した。





この人には本当に羞恥心ってものが無いんだなって今私の中で確定した。







……それと。

私は今、左手で団子を食べているのだが。




『……』


「どうしました?」





急に無言になった私を気遣う男。

すごく楽しそうにしてるところ言い難いんだけど…





『……手、…』




男はハッとしたように手を離した。



「あ、すみません。嫌でしたか……?」






いや、嫌も何もお団子食べてる時はせめて離そうか。

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おもち(プロフ) - るみさん» おおお……!!!コメントありがとうございます……ッッ!!!こちらこそ感謝です……っ゚(゚´Д`゚)゚。 (2020年1月4日 15時) (レス) id: 9123ab14eb (このIDを非表示/違反報告)
るみ - 今ここまで読んで見ましたが……私の想像以上に最高の作品でした!!書いてくれた作者さんありがとうございます!! (2020年1月4日 13時) (レス) id: b36153d67a (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - クラゲさん» ヒビが……(´・ω・`) (2019年12月1日 18時) (レス) id: 9123ab14eb (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - うささん» そそそそそんなに!!!?滅相もない!!!(;▽;)嬉しいですぅぅぅぅぅありがとうございますぅぅう!!!!゚(゚´Д`゚)゚。 (2019年12月1日 18時) (レス) id: 9123ab14eb (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - paopaoman217さん» え!?ありがとうございますっっ!!!!ヽ(;▽;)ノ更新待っててくださいね〜!!(≧▽≦) (2019年12月1日 18時) (レス) id: 9123ab14eb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おもち | 作成日時:2019年11月17日 23時

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