検索窓
今日:5 hit、昨日:13 hit、合計:989,785 hit

ページ4





その日、女が帰るタイミングを見計らい
廊下で待ち伏せする。


女が帰る時間はいつも大体同じ時間だ。






『……まだかなぁ、女』



「何してるんだい?」



『女を……えっ!?』





いつの間にか童磨が私の後ろに立っていた。


目元が楽しそう。
扇で口元を隠して、恐らく笑っているのだろう。





「女を、何?」


『いや……信者の中にかっこいい人がいて……
後をつけてたら見失って……あはは』




私がそう言うと、童磨の目付きが変わった。





「……そうなんだね。
それはどんな男?」




無表情でそんな事を聞いてくるもんだから、
嘘がバレないかとヒヤヒヤする。





『……えっと、身長が高くて細身でクールな人』


「んー……そんな人居たかなぁ?
まぁいいや、探してみるよ。」


『え?』



探す?

童磨は私に背を向け「じゃーねー」と言い残し
去っていった。




……嘘がバレなかったのかな

とりあえず、この場は切り抜けた。
あとは女を待つだけだ。






……とその時、見張っていた女が居る部屋のドアが開かれた。

そしてそこからは案の定、あの女が出てくる。




『こんにちは』


「え?」





私が音も立てず近づいたからか、
振り返ってとても驚いたような表情をした女。




「あなたは……教祖様の隣にいる人ね
……私に何か用かしら」



『……』





その目を見ると、明らかにこの女によく思われていないって事がよく分かる。




「……用がないなら、私もう行くから」




去ろうとする女の手を引っ張り、口を塞ぐ。
そして部屋へと引きずり込む。




「んぐッ…!」



『暴れない暴れない。
死ぬとき痛いよ?
楽に殺してあげるから動かないで』




それでも暴れる女。
もうどうでも良くなって一思いに首を切ってやった。


動かなくなり、ごろりと転がる頭。
童磨にこの頭をプレゼントしたら喜ぶだろうか。



女を食べながら部屋を見回す。
首を切ったから血がたくさん飛び散って後片付けが大変そうだ。



『……この女、まずいなぁ』



そう思うのは私の気持ちの問題か。


残念だね、もう童磨と話すことも笑い合うことも出来ないよ

可哀想に、
嫌いな私に殺されて食べられるなんて。
殺されるなら童磨がよかっただろうに。



あなたが好きな童磨に。





私は気付いてた。

この女は極楽なんて求めてなかった。
求めていたのは童磨だったのだから。




「何してるのかな」




その時、後ろから殺気を含む声が聞こえた。

4→←2



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (340 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
994人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 童磨 , 鬼滅
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

永眠@神作のコメ欄に浮上 - 今更だけど一章のコメ欄にきたぜよ!!←←  きたついでに懐かしの一章をまた見て行くわ♪二章でも早いうちにコメするねっっっっ (2020年1月6日 22時) (レス) id: de5541b525 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - 秋刀魚大好きなエメラルドさん» いやそれな!!!です!!!!!萌えますよね……(((o(*゚▽゚*)o))) (2019年12月17日 1時) (レス) id: 9123ab14eb (このIDを非表示/違反報告)
秋刀魚大好きなエメラルド - 両片思い…とてもすこ(クソデカボイス) (2019年12月17日 0時) (レス) id: 8b9d7d7154 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - ももさん» それいいっすね賛成です( ̄∀ ̄)イケメンな教祖様がいるので毎日極楽ですねっっ(o´艸`) (2019年11月18日 22時) (レス) id: 9123ab14eb (このIDを非表示/違反報告)
もも - おもちさん» きゃーっ!!それは凄い私得!! 信者同盟結びませんか?(^.^) (2019年11月16日 12時) (レス) id: 059a63c2b5 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:おもち | 作成日時:2019年11月6日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。