【鬼滅の刃】彼をどうしても振り向かせたい 壱【童磨】

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『堕姫！遊びに来たよ！』



「A……！？」





私の姿を目をとらえるなり飛びついてきた堕姫は本当に可愛くてとても綺麗。

いつ見ても美しい。


いいなぁ、なんて。





「一人で来たの？
花街に来るなんて、許してもらえたの？」



『こっそり来たの』



「殺されるんじゃない！！？」



『だよね！！』





私も今になってそう思えてきた。

あれほど花街に行くのを止めてた童磨、
私がここにこっそり来るなんて絶対許してはくれない


確実に殺されるだろう






『でも童磨に殺されるのは本望だし……
それに今ちょっと私たちの関係にヒビが……』


「頭狂ってるわね
関係も何も、ただ同居してるだけじゃない」


『辛辣』





確かにね！！？






そういえば、ここに来るのは何度目だろう。


指で数えられるくらいだな
童磨に会うまでは結構来てたし





「アンタ、男に声掛けられなかったの？」



『うん。屋根伝ってきたから』



「下に降りたら群がられるよ
アンタは顔も心も綺麗だし、私好きよ

私不細工嫌い」



『ヤダ嬉しい！！！結婚する？？』



「嫌よ」



『だよね』






堕姫を見ればすっかり花魁になりきっちゃってる。
とても綺麗で羨ましい




そんな羨望の目を堕姫にしばらく向けていると
バッチリと目が合った。


そして彼女はニヤリと笑う。





「アンタもやる？やるよね」



『え”』





彼女に捕まればもう逃げられない。




「せっかくここまで来たんだもの
その顔を活かしてもらうわ

その様子だと直ぐには帰らないんでしょ？」



『そう言われると思いました
どうぞ好きにしてください』






もう逃げられないと悟った私は泣く泣く頷く。

それを確認すると堕姫は怪しく笑った。
あぁ、綺麗……じゃなくて。






部屋に連れ込まれたと思いきや、
身ぐるみ剥がされる。





『え、何何、何し……』



「今日からここで働いて、花魁を目指すのよ！！」



『』







彼女はやはり、飛び抜けている。



そして強引だ。

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