【鬼滅の刃】彼をどうしても振り向かせたい 壱【童磨】

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「お兄さんお兄さん、ちょいと寄っていかないかい」


「俺かい？いいの〜？」





『……』





グイグイ腕を引っ張られていく童磨。


は？何？
ここに私がいるの分かんないの？あの女(嫉妬深い)




「わぁ、お兄さん良い体してる
お兄さんに抱かれたいなあ」



「それは嬉しいね！君も綺麗だ」



「やだ、もう」





なんだよこれ。
私何見せられてんだコラ。



さっきまでの怖い童磨はどこいったんだよ。




『……、童磨、』



「あっ、ごめんごめんA！
可愛い子がいっぱい居て、つい」



『……』





童磨がこちらへ戻ってこようとするが、
腕を引っ張って阻止している女。

まぁ、それが彼女らの仕事なんだろうけど……


せめて人を選んでくれ。



この男の隣にはもう既に私が居る、
誘っていい男かいけない男か見極めてほしいもんだ





「お兄さん、今晩どうだい？
いい娘が揃ってるよ」






次から次へと童磨へ声をかけてくる綺麗な女たち。

童磨は顔もいいし背も高いしいい体してるしで
目を集めやすいのはわかる。超わかるかっこいいもんな。


でも嫌だ。ムカムカする。



こういう感情、堕姫が何と言っていたのかが思い出せない、さっき聞いておけばよかったな。






「おーい、A？聞いてる？」



『！？』




肩を叩かれ、振り向くと童磨の顔が目と鼻の先に。




「ぼーっとして歩いていたらぶつかるよ？」



『ごめん』



「そんなに気難しい顔をして、考え事かい？
俺が聞いてあげようか」



『童磨について考えてた』



「え、俺か」





童磨はほぼ無視しているけど、後ろからずっとついてくる女がチラホラ視界に入って目障りだ。

非常に不愉快だ。




『……童磨、ついてきてるよ』



「そうだねぇ。どうしたんだろう？
まぁこのままついてきてくれれば俺が食べてあげるよ」



『……』





こいつ、なんでつけられてるか分かってないな。

あの女の目を見ろよ！！
お前を見てうっとりしてるだろ！！



「お兄さんいい顔立ちしてるね！
私を買ってくれないかい？」



「遠慮するよ」



童磨が断るとムスッとした表情で私を睨み、
店の中へ戻っていく女。





「いやぁ、俺ってそんなにいい顔してる？」


『してる！！けどしてない！！！』


「どういう事！？」




本当にいい顔してる、してるんだけど
それを言いたくない。何故()

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