【鬼滅の刃】報われたい 弐【我妻善逸】

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「え！！？」


「上弦の鬼……！？」


『…う、うん』





訳を話すと身を乗り出して驚く3人。


腕の手当はいつの間にか終わっていて、手際が良いなと感心していると



「よかった……」


と、善逸が呟いた




『何が？』


「上弦相手にこの傷で済んで……
ア”ァァァよかったよぉぉぉぉ」


『グホッ』





怪我人にいきなり頭突き(恐らく抱擁)してきた。

そしてそのまま、ずっと泣き続ける善逸を他所に炭治郎が口を開く。




「その鬼はどこに行った？」



『え？いや……ひっ！？』




その表情は般若の如く。
炭治郎が物凄く怒っている。



うわぁ……これも200年に1度あるかどうか……





「俺が行く！！」



そう言って刀を持ち部屋を出ていこうとする伊之助を止めるのにも一苦労。





やはり言わない方がよかったのか。(白目)


私が自分で噛みましたって言えばよかったかな？



「それは無理があるだろ」


『心を読んだの！？』


「聞こえたの！！！
小さく呟いてたの無意識なの！？」



耳のいい善逸に聞かれてたみたいだ。





「……んで、じゃあそれは何？
頬っぺにも血が少しついてるけど」




次に善逸が指を指したのは私の首元。



首は知らない。

何もされてな……




いや、されてるかもしれない。





悟った私は急いで手鏡を取り出す。





『…………あ』



「…………」


「………、」


「………。」




ロボットのようにガクガクと振り向く。

……3人からの圧力がすごい。






首には歯型と、変な赤い跡がついていたのだ。


しかも歯の跡がついてる場所から血も出てる。
鬼の尖った歯の部分だ。


首からも血を吸われたのか、あの鬼に……




振り向くと炭治郎が黙って近づいてきて
私の頬をくんくんと嗅ぎ出す。

いや匂い嗅がれるの女の子は恥ずかしいんだよ？？
わかってるのかな？？？




「……ここからも鬼の匂いがする
舐められたのか？血もついてるし」



『……！』





ギクリ。

図星を当てられて心臓が跳ねた。




『……い、いや？そんな事……ないよ？？』


「……そうなのか？」




まだ疑いの目を向けられる。




「……なんか嫌な感じがピリピリきやがる」




やめてえええ伊之助えええ





「……Aちゃんの心臓……急に音が大きくなった。それからだんだん静かになってく……

今、嘘ついたでしょ？？」







……これは隠しきれないや。


いや3人共怖すぎ。

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