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『お待たせー。』



ぬっ、と座ってる2人の顔を覗き込んでみた。





「うわっ、全然気付かなかった!
気配消すの上手いなぁ、Aは」




いい子いい子、と炭治郎に何故か撫でられる。





「おばさんどうだった?」


『店の奥で仕事してたみたい。
おまけで1人1本ずつ団子貰ったよ』





団子の皿を掲げてニヒヒと笑うと
善逸がジト目で団子を見上げた。



「こうやって見ると凄い量だよな」


『食べたくなった?』


「むしろ食欲がなくなった」




こんなに美味しそうな団子が沢山あるのに何故だろう。




『善逸以外は1人5本食べられるよ
善逸は2本ね』


「あーんしてよ」


『あっ、やっぱりここのお団子美味しいねぇ!』


「無視は辛いよ」




まだまだいけるけど、おばさん大変そうだから追加注文は辞めておく事にした。





「っていうか善逸。
さっきはどうしてあんな焦ったように店の中まで走って行ったんだ?」


「え!?」



団子を皿の上にポロッと落とした善逸。




「腹でも壊したんじゃねぇの」


伊之助が団子を頬張りながらそう言った。
それに対し善逸は挙動不審。




あ、もしかしてそれってさっきの事かな。
そんなに焦ってたの?善逸……


嬉しくなってニヤニヤしながら善逸を見ていると、





「……Aちゃんが変な男に絡まれてる声が聞こえてきてさ。」



善逸が折れて先程起きていた事を話し出した。




「ふーん、そうなのか…………え!!?
絡まれてた!?大丈夫なのか!?」


「俺より弱えーくせにうろちょろしてんじゃねぇぞ!!!」



炭治郎に両肩を掴まれ伊之助には怒鳴られた。解せぬ。そして伊之助の表情が恐ろしい。





「で、そいつは今どこに?」



「店出ていったよ」



「逃がさねぇ!!!」


『待て待て待て。伊之助落ち着け』




取り敢えず伊之助を抑え込み、
2人には善逸が助けてくれたってことを伝えた。





「善逸もやる時はやるんだな」


「何だよ!?俺だって毎日頑張ってるだろぉぉ!?」


「そうだな」


「その目やめて!!?」




再び目の前で開かれた3人のコント。
それを見ながら団子を頬張れば、団子はあっという間になくなってしまった。





「…さてと、行くか!」






しばらくゆっくりして立ち上がる私たち。

先程の善逸を思い出してニヤニヤしてしまうのを抑えながら、おばさんの元へお皿を返しに向かった。





あと、お会計。

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るーあ - ガチめに泣きました…もう…一生読んでられます…最高です…(語彙力無) (2019年12月25日 20時) (レス) id: e490d5357b (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - Mahtaさん» そうですそうです!!!小説の力をお借りして下弦の参のみを復活させました〜!他の加減はもう居ないです……だがしかし。実は彼、下弦ではなく……。おっと、ネタバレになってしまうのでここら辺で!!(o´艸`) (2019年12月14日 19時) (レス) id: 9123ab14eb (このIDを非表示/違反報告)
Mahta(プロフ) - あれ台詞あってない気がする(今更) (2019年12月14日 19時) (レス) id: 7a57e948cf (このIDを非表示/違反報告)
Mahta(プロフ) - 下弦の参って原作ではあれっすよね?ほしさんが声当ててるあの人、、、「ダメだ、、、おしまいだ!心は読まれ、肯定しても否定しても○される」の人ですよね?けどあれですよね!小説の力d(( (2019年12月14日 19時) (レス) id: 7a57e948cf (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - 美夏さん» なななななんですとおおぉ!!?嬉しいです!!!!更新だいぶ遅れてますね(´・ω・`)今週中には更新したいと思いますので!!(((o(*゚▽゚*)o))) (2019年12月11日 22時) (レス) id: 9123ab14eb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おもち | 作成日時:2019年10月20日 23時

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