検索窓
今日:3 hit、昨日:9 hit、合計:284,802 hit

77 ページ28





『いやぁぁぁ善逸かっこいいいうわぁぁぁぁ……』




私は両手で顔を隠し、思いっきり蹲る。

ダメだこの人、私を本気で殺しにきてる。




「嘘でしょ!!?この俺がかっこいいの!?
ありえない!!Aちゃんありがとううううっっ」



涙を大量に流しながら私にすがり付いてきた善逸。




「こら善逸!」




炭治郎はそんな善逸を私から引き剥がすと、




「ほらみろ、お前の変態っぷりがAに移ったじゃないか!!」



「元からだろ!!」






えー……ちょっと待て炭治郎も伊之助も失礼すぎない?

変態っぷりが移ったとか、それ遠回しに私の事変態って言ってるようなものだよね。





「いいだろ別に!!!Aちゃんは変態でも可愛いんだ!!!」


『善逸、それ以上言ったら私は死ぬよ』


「えぇ!?うそごめんねぇ!?」





…本当、この人達がいたら賑やかだなぁ。


私はこれを壊させやしない。






その時、扉の向こうから女の人の声が。



「夕食をお持ち致しました」





「あ、はーい」




炭治郎が返事をして取りに行く。

私たちの中では1番年下なのに
やる事が全て長男っぽい。

本気で尊敬するよ。




「失礼致します。どうぞごゆっくり」





そう言って去っていった女の人。


炭治郎が受け取った料理はどれも豪華。
ここの旅館、実は高級旅館なのでは…?なんて思わせるほどの物だった。





「…あれ、これってあの女の人落としていったのかな」



善逸が手に持つのは綺麗に畳まれた手ぬぐいだった。

女物のようで、私は使わないし今の女の人がきっと落としていってしまったんだろうな。




そんな事を思っていると、炭治郎が腰を上げた。





「俺、渡してくるよ」





せっかく休んでたのに。

いつも炭治郎は私たちの代わりに動いてくれる。
雑用だってしてくれてる。

嫌な顔ひとつもせず、率先して。





……よし、今日こそは。






『いや、私が行きたい』



「へ?」




炭治郎を休ませてあげたい。







「え、病み上がりなんだし今は…」



『いや善逸パワーで今は力がみなぎってる』



「え、俺そんな力あったっけ」





半ば強引に炭治郎を座らせ、そのまま頭を撫でてみると炭治郎が顔を赤くして慌て出した。





「ちょちょちょ何顔赤くしてんの炭治郎ォォオ!!
ダメだぞ!!!Aちゃんは渡さないからな!?」


「違うって!!撫でられた事なんて滅多にないから…!」







なんだただの天使か。

78→←76



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (342 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
947人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 鬼滅 , 我妻善逸
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

るーあ - ガチめに泣きました…もう…一生読んでられます…最高です…(語彙力無) (2019年12月25日 20時) (レス) id: e490d5357b (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - Mahtaさん» そうですそうです!!!小説の力をお借りして下弦の参のみを復活させました〜!他の加減はもう居ないです……だがしかし。実は彼、下弦ではなく……。おっと、ネタバレになってしまうのでここら辺で!!(o´艸`) (2019年12月14日 19時) (レス) id: 9123ab14eb (このIDを非表示/違反報告)
Mahta(プロフ) - あれ台詞あってない気がする(今更) (2019年12月14日 19時) (レス) id: 7a57e948cf (このIDを非表示/違反報告)
Mahta(プロフ) - 下弦の参って原作ではあれっすよね?ほしさんが声当ててるあの人、、、「ダメだ、、、おしまいだ!心は読まれ、肯定しても否定しても○される」の人ですよね?けどあれですよね!小説の力d(( (2019年12月14日 19時) (レス) id: 7a57e948cf (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - 美夏さん» なななななんですとおおぉ!!?嬉しいです!!!!更新だいぶ遅れてますね(´・ω・`)今週中には更新したいと思いますので!!(((o(*゚▽゚*)o))) (2019年12月11日 22時) (レス) id: 9123ab14eb (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:おもち | 作成日時:2019年10月20日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。