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「そういえば、さっき泣きそうになってたけど……
怖い夢でも見たの?」





突然、話を元に戻された。

善逸が何処かに行ってしまうんじゃないか、
誰かに取られちゃうんじゃないか、
私なんかより別の、もっと可愛い子が似合うんじゃないか。



こんな情けない事言えるわけがない、しかも本人に。





夢で深琴に言われたことも、ずっと胸に引っかかってる。





『……ううん、何も見てないよ、大丈夫。
のぼせて混乱してたんじゃないかな』



「……」





善逸は眉尻を下げながら、
私のことをじっと見つめる。






「……こんな、不安な音がしてるのに?」



『…!』





そうだった、この人には嘘が通用しないんだった。

っていうことは……
今の私の鼓動、不安な音がしてるってことだよね。


凄いなぁ、そんなことも分かってしまうなんて。






「ねぇ、俺って弱くて情けないよね。」


『!?』




俯きながら、突然そう言った善逸。
相変わらずネガティブ発言。

そんな所も好きだけど。




「臆病でいつも泣いてる。本当、ダサいよね。
……でも、そんな俺でも、Aちゃんの事は命よりも大事なんだ。

Aちゃんが生きててくれるなら、俺は死んでも消えても、どうなってもいい。」



『な、なんで……』





“そんな事言うの?”






「……でもやっぱり、こんな弱い俺は
頼りないのかな?」






切なく笑った善逸



そんな事ないよ。

むしろ私こそ善逸に頼ってばっかりで
もっと強くならなきゃって思ってるのに。




「弱くても情けなくても、Aちゃんの事は俺が死んでも守るよ、絶対。
ねぇ、俺に教えてよ…Aちゃんの悩みと、気持ちを」





私の頬に添えられた善逸の手は少し震えていて、
私に向けられるその強い眼差しの影にはちょっとの不安も覗いてるようで。




『…………善逸、私善逸が好きだよ。』


「え!?」




パッと私の頬から手を離し、オーバーに驚く善逸。
そして再び赤みを飛びていく綺麗な顔。





『善逸が私から離れていってしまう夢を見た。
善逸が別の人を好きになる夢を見た。

その夢は、私は最初から1人だった。』




うわぁ、私重すぎる。
私のこの愛の重さに耐えられるのか、善逸!





「え?え?ちょ、待って…?
俺が別の人を好きになる?」


『求婚してたし。』


「えぇぇぇえ無い無い!昔はあったけど!!」





あったんかい。
いや知ってたけど、言うんかい。

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るーあ - ガチめに泣きました…もう…一生読んでられます…最高です…(語彙力無) (2019年12月25日 20時) (レス) id: e490d5357b (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - Mahtaさん» そうですそうです!!!小説の力をお借りして下弦の参のみを復活させました〜!他の加減はもう居ないです……だがしかし。実は彼、下弦ではなく……。おっと、ネタバレになってしまうのでここら辺で!!(o´艸`) (2019年12月14日 19時) (レス) id: 9123ab14eb (このIDを非表示/違反報告)
Mahta(プロフ) - あれ台詞あってない気がする(今更) (2019年12月14日 19時) (レス) id: 7a57e948cf (このIDを非表示/違反報告)
Mahta(プロフ) - 下弦の参って原作ではあれっすよね?ほしさんが声当ててるあの人、、、「ダメだ、、、おしまいだ!心は読まれ、肯定しても否定しても○される」の人ですよね?けどあれですよね!小説の力d(( (2019年12月14日 19時) (レス) id: 7a57e948cf (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - 美夏さん» なななななんですとおおぉ!!?嬉しいです!!!!更新だいぶ遅れてますね(´・ω・`)今週中には更新したいと思いますので!!(((o(*゚▽゚*)o))) (2019年12月11日 22時) (レス) id: 9123ab14eb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おもち | 作成日時:2019年10月20日 23時

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