【銀魂】〜名前〜(神威)

第39話 ページ40

Aside









私は桜の木の下へ向かった









銀時達に別れを告げて。









神楽も、新八も、泣きそうになりながら送り出してくれた









神楽「馬鹿兄貴ィィィィ！！Aを泣かしたら許さないアルヨー！！！！！！」









神楽は歌舞伎町の空に向かって叫んでそういった









銀時は……









銀時「幸せになれよ」









そう言って、笑顔で背中を押してくれた









『ありがとう』









沢山の思いをその言葉に乗せて









私は万事屋を出た









『……神威……来てくれるかなぁ……』









その時ーーー、









ザァ……っと風が吹いて、桜が舞った









その先を見ると、愛しき人の姿









会いたかった









今更だけど、漸く、自分の気持ちに気づいた









『……神威……』









神威は私に手を伸ばした









なにも言わずに……









私は迷わず、その手を取った









神威「迎えに来たよ」









『うん、私……神威の事が好きだ……』









神威は嬉しそうに目を細めて









神威「俺もっ！！Aの事大好きだよ！！」









漸く、繋がりあった心









神威「ねぇ、君の、名前は？」









神威は優しく微笑んで私に尋ねた









私は笑顔で答えた









『私の名前は……A！！！』









A。それが私の名前









彼がつけてくれた名前









神威「愛してるよ、A！！」









神威は満面の笑みでそう言った









その夜、満開の桜の木の下で
2人の男女が結ばれましたとさ









fin

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