【銀魂】〜名前〜(神威)

第23話 ページ24

Aside









明日、遂に地球に行く









そして、念願の桜を見る









もしかしたら明日で、神威とはお別れなのかもしれない









そう思うと、眠れなかった









展覧室に向かう









この大きな宇宙で神威と過ごした1年間









彼の不器用な優しさに沢山触れて









沢山笑った









泣く事もあった









少し、怖い思いもした









けど、どんな時も神威がいた









隣で笑ってくれた









赤の他人の私を、1年も傍に置いてくれた









神威が居る事をほんの少し期待して
展覧室の扉を開ける









『……神威……』









案の定、神威はいた









あの時と同じ。









神威「……A……。こっち、おいで。」









神威は私を見て、優しく微笑みながら自分の隣をポンポンと叩いた









私は神威の隣に座る









神威「……明日だね」









『うん』









神威「……明日で、お別れなのかもね」









『………………』









神威「A、あのね、、、俺は……Aと出会えて、ホントに良かったと思った。1年だけだけど、一緒に過ごせて、楽しかったよ。」









『……うん。私も、凄く、楽しかったよ』









神威「……俺はね、Aの幸せを誰よりも願ってる。だからね、そのお侍さん、、いや、銀時って恋人と、幸せになってね」









ズキ……









何でなんだろう、胸が痛いや









私は好きな人と、幸せになれるのに









なんで……嬉しくないんだろう









ようやく、思い出せるのに……









神威「……いつかは、俺の事忘れてしまうかもしれないけど、俺はずっと、ずっとAの幸せを願ってるから」









『……うん。ありがとう、神威も、素敵な人を見つけて、幸せになってね』









神威「うん。…………ここから見る星は、ホント綺麗だな」









『……そうね、見れなくなるのは……寂しいかも』

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