【銀魂】〜名前〜(神威)

第33話 ページ34

『どういう事？』









神楽「美花は神威になんて呼ばれてたアルカ？」









『……A。』









《A！！》 《A〜！！》









頭の中に笑顔で私の名前を呼ぶ神威が何度も再生される









私の名前を、神威が……









神楽「……お前は、誰アルカ？」









神楽は優しく微笑んで私に尋ねた









私は、誰？









私の名前は、









《A、おいで》









私の名前は……









『Aッ……私は、私はッ、A！！』









頬から大粒の涙が流れる









A。それが私の名前









神楽「……そうアルナ。A、誰の事が好きアルカ？」









『……私が好きなのは……神威。』









神威が好きだ









今更ながら、自覚する









新八「……Aさん、一週間後、神威さんの元へ行ってください。ちゃんと、銀さんと話してからね」









『……うん、ありがとう、二人共』









銀時side









扉の前で全部聞こえてた









元々全部、わかってた









まぁ、いいんだ。これで。









残りの時間を幸せに過ごそう









笑顔で送り出してやるから、
安心しろよ









〈A〉

第34話→←第32話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す