【銀魂】〜名前〜(神威)

第32話 ページ33

貴方side









銀時「……お前さ、俺の事好きか？」









『え……？』









突然銀時から放たれた言葉に戸惑いを隠せなかった









『何言って……』









銀時「……今のお前は、美花じゃねぇ」









銀時はキッパリ言った









『……美花、って、私の事でしょ？どういう意味か分からないよ……』









銀時は溜息を着いて









銀時「お前は今、誰の事を考えてる？」









『……それ……は……』









言葉が詰まる









だって、地球に来てから毎日毎日、神威の事ばっかり考えてる









銀時「俺じゃあねぇだろ？」









『……で、でも、私は銀時の……』









銀時「……それ以上言うな。自分で自分を追い込むな、……お前は好きな様にすれば良い。来週、神威に会いたいなら会いに行けばいい。お前が好きな方を選べ」









銀時は私の頭を優しく撫でてそういった









銀時「ちょっとパチンコ行ってくるな。」









そういって万事屋を出ていった




入れ違いに神楽と新八が帰ってきた









神楽「ただいま……って何で泣いてるアルか！？」









神楽に言われて、初めて頬に伝う涙に気づいた









『あれ……私、なんで……』









新八「銀さんと、何かあったんですね。」









神楽「銀ちゃんシバいてくるアルヨ」









『違う！違うの、私が悪いの……こっちに帰ってきてから、ようやく元に戻れたのに……嬉しくないの……皆の事は、銀時の事は好きだけど……でもずっと、神威の顔が……頭から離れなくて』









神楽「……銀ちゃんは、なんて言ったアルカ」









『……お前の好きにすればいいって……』









新八「銀さんも、気づいてるんですよ。美花さんの好きな人は今、自分じゃないって。銀さんはいつだって貴方の幸せを願ってるから、いつでも美花さんが神威さんの元へ行けるように、そう言ったんです」









神楽「今の美花は、神威が好きアルヨ。……追加で言うと、美花じゃないアル」

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