霧崎第一の華

第29話 ページ30

皐月side






今日は合宿2日目……









霧崎第一と練習試合が組んである日。









皆凄くピリピリしてる









ふと霧崎の方を見ると









悪童達に囲まれてるAを見つけた









とても幸せそうに笑う彼女









まぁ、Aが幸せなら…って、ダメダメ！









絶対連れ戻さなくっちゃ……









私は霧崎に敵意の視線を向けていた









青「チッ……」









目の前には舌打ちをする大ちゃん









今「まぁまぁ青峰。そんな怖い顔すんなや」









桃「練習試合とはいえ、ラフプレーはしてくるでしょう。皆さん、気をつけてくださいね」









若「ラフプレーなんかに負けるかってんだ！」









今「相手はあの悪童や。皆気を引き締めてゲームしよな？」









櫻「はい、でも、怪我人出ますでしょうか……」









今「さぁなァ、練習試合やからて、手ぇ抜く様な相手やないもんな。」









桃「頑張ってください！でも、無理しないでくださいね！」









花「今吉さん、よろしくお願いします」









悪童……









今「お手柔らかにな？悪童さん」









花「そのままお言葉お返ししますよ」









悪童はニッコリと笑う









『花宮先輩、そろそろ始まりますよ』









花「あぁ、今行くよ」









コートに入ろうとした花宮真









花「あぁ、忘れ物」








そう言って振り返り、Aのおでこにキスをした









私達に見える様にワザと。









原「花宮ずるいー！！俺も❤」









そう言って原一哉はAの頬にキスをした









これも、私達に見せつけるように。









Aは気づいてないけどね









原さんと花宮さんは
一瞬大ちゃんを見てニヤッとしたよ









きっと大ちゃんがAを
好きな事気付いての行動だろうな









『頑張ってくださいね！((ニコ』









何も知らないAは笑う









大ちゃんは凄くイライラした顔してる









青「ぜってえ勝つ……」









試合のホイッスルが鳴った

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