霧崎第一の華

第9話 ページ10

貴方side



桃「A！！ちょっと来て？」






私は皐月に呼ばれてマネージャー室に行く






一軍マネは2人だけだから
マネ室に誰かが来ることはほぼ無い







『なに？』








桃「ねぇ、最近なにか私達に隠してない？」









『そんな事ないよ』









桃「嘘！だってなんか素っ気ないって言うか……」









『……そんな事ないって、ほら、練習戻ろ』









確かに私は最近素っ気なかったかも









花宮さん達に出会ってから、









心の拠り所はいつもあの5人で









霧崎第一に行くことばかり考えてた









キセキの皆と関わる事を減らしたら









いじめも少なくなったから









内心、よかったって思ってた









最近はもう皐月達とも帰ってない









部活以外で関わってなかった









桃「A！！おかしいよ！何があったの！？」









マネ室を出ようとしたら
皐月は私を呼び止めようとする









『……皐月達には、関係ないから』









私はそう言ってマネ室を出た









仮に独りになってしまっても









あの5人がいる、そう思えば怖いものなんてなかった









皐月side









『……皐月達には、関係ないから』









そう言った彼女の瞳は見たことない程に冷たかった









原side







あーぁ、ホンットにむかつく








俺達は自分が撮影した
Aが虐められてる動画を見て殺 気立っている









おめェらみてぇなゴミがAを傷つけるとか









まじで最悪









花「もう時期いいか」









原「そだね。今いい？」









花「あぁ。Aを傷つけた奴には制裁を与えねぇとな。もちろん極上の((ﾆﾔｧ」









俺はパソコンを開く









Aの学校の掲示板にいく









そしてそこにあの動画を貼った









その動画のヒット件数はあっという間に増えた









《え！？嘘！？これ、鈴木愛奈！？》


《虐められてるのAじゃね！？》


《何コレ、酷い……》









コメ欄を見て俺達は笑う









古「これでアイツらの居場所はなくなったな」









どんな手を使っても、Aを守る






悪童の仲間ならそれなりの方法で

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