第20話 ページ32
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総悟side
「……殺さないで、ほしいの」
悲しそうにAはいう。
何でだ?自分をこんな目に遭わせたやつを
何故そうして庇う?
総悟「何でですかィ…アイツはAを、、こんなにも傷つけて……どうして自分をこんな目に遭わせた奴を庇うんでさァ?俺は絶対…あいつを…許しやせん」
「……同じなの。私もみなみも」
総悟「何が?」
「みなみは総悟の事が好きで、総悟を私から奪う為に、こんな風に私をつぶそうとするの。確かにやり方は間違ってる。でも総悟の事が、好きなんだよ。その気持ちは、私も同じなの」
総悟「……………………」
何でなんだ…どうして、そこまで人を想えるんだ?
俺はそのAの綺麗な心に惹かれた
優しすぎて
脆くて
儚くて
美しい
そんなお前を、俺は、生涯かけて守る
そう決めたんだ
総悟「お前がそこまで言うなら……しょーがねぇから局長達に交渉してやらァ。」
「ほんと!?総悟、ありがとう!」
総悟「はぁ、本当にお前には叶いやせんよ……」
「?どういう事?」
総悟「……なんでもねェよ。」
「あ、あと私について話したって?」
総悟「あぁ、明日から俺の補佐だろィ?けど、局長達が今日からでいいって。それと、今後昨日みたいな突撃や闘いの時は、極力着いてこさせる事になりやした。どうしても無理な時は、アイツに守らせる事にしやした」
「アイツ?」
総悟「クソチャイナでさァ」
「あぁ、神楽ねwけど、そんな無理しなくても……私も1人の時気を付ければいいだけだしさ!」
Aは明るく笑う
ドンッ!!
俺はその瞬間、Aを壁に一瞬で追い込み
まぁ、いわゆる壁ドンてやつ?
「そ、総悟!?どうし」
chu……
「ん!?……は……んぁ……はぁ……」
総悟「……こんなに隙ありありの奴が、もう他の男に狙われねぇとでも?」
「そう……ご……?」
総悟「……悪ィ……お前が、2度も襲われた……2度もお前に恐怖を植え付けた……2度もお前を………………護れなかった…………」
「……総悟……」
Aの暖かい手が俺の頬に添えられる
気付かぬうちに俺の頬に伝っていた涙を
は優しく拭う。
「…そんなに、思ってくれてたんだね…ゴメンね、総悟の気持ちも知らず、あんなこと言って…」
総悟「…もう二度と離しやせん」
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風花(プロフ) - ちさりささん» コメントありがとうございます!あ、そうでしたね笑すいません!ご指摘ありがとうございます! (2019年5月1日 20時) (レス) id: 0d8ec74b3f (このIDを非表示/違反報告)
ちさりさ(プロフ) - あのーミツバさんが総悟を呼ぶ時は総ちゃんだったはずです 間違ってたらすみません。 (2019年4月7日 21時) (レス) id: 5a4d84d2f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:風花 | 作成日時:2019年2月13日 17時