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Aが姿を消した後、
コナンは解毒薬を飲んだ灰原に向き直った。
「オメー…まさか飲んだのか?」
「そうよ。APTX4869の解毒薬。服は亡くなった彼女のものを拝借したわ」
助けに来るって思ってたのに、と横目で見る灰原。
悪いと謝るコナンだが、すぐに切り替えた。
「にしても、どういうことだ?なんでその姿でAちゃんと話して…」
「……あなたの言った通りよ。笹森Aは、組織の人間なの」
「なっ…!!」
その言葉を予想していたものの驚きを隠せないコナンに、灰原は続けた。
「私、1度彼女と会っていたことがあった」
「だったら何ですぐに…」
「思い出せなかったの。…組織のこととか、お姉ちゃんのこととか…いろいろ、重なりすぎて」
__1度しか会ったことない少女なんて、覚えているわけがない。
「そう思ったけど、よくよく考えてみれば有り得ないわよね。
組織内部に、あんな場違いな小さな子がいれば誰だって記憶してるはずなのに」
「…Aちゃん、コードネームは?」
「テネシーよ」
「そうか…だからあの時…」
コナンは、光彦が拾ってきた酒の瓶がテネシーだった時のことを思い出しながら呟く。
思ってみれば、Aは遺体を見ても何とも思わなかったし、子供にしては普通とかけ離れているところがいくつもあった。
「どうすんだよ。このままじゃお前…」
「ええ…シェリーイコール灰原哀、とは気付いてないみたいだけど…それに、あの子が組織でどの程度の立ち位置に居るのか分からないし」
だけど。
そう言って、灰原はしっかりとした口調で言った。
「Aは……テネシーは、根っからの黒じゃないわ。だから、彼女には今まで通り接して、様子を見た方がいい」
「…あぁ。組織の人間なら…子供ならなおさらジンや他の者に監視されている可能性が高い。無闇にAちゃんに手を出すと、逆に俺たちが危ない目に遭うってわけか」
__Aちゃんは、一体なんの為に組織に居るんだろうか。
コナンには、その疑問が強く残った。
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泉 - いつか続き見たいです! (2023年1月4日 20時) (レス) @page41 id: 5bd30ec6cb (このIDを非表示/違反報告)
四葉 - ………なんか変な終わり方 (2020年4月16日 23時) (レス) id: d4c94e9a80 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪姫 - なんか、可愛い (2019年6月8日 9時) (レス) id: 8fa060f4ff (このIDを非表示/違反報告)
南 雲 。(プロフ) - レンちゃんがコナン好きってこともすごく伝わる内容でした。 (2019年6月7日 23時) (レス) id: cf49f61a0c (このIDを非表示/違反報告)
南 雲 。(プロフ) - 言葉の繋げ方が相変わらず上手すぎてうらやまるやまです。 (2019年6月7日 23時) (レス) id: cf49f61a0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:赤月セレン | 作成日時:2019年6月3日 0時