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その日は、そのまま家に帰ってお風呂に入り、泥のように眠った。
何故かは分からないが、急にどっと疲れが来たのだ。家出なんてして初めて見る外の世界に好奇心はついてきても身体はそうもいかないらしい。
そして次に起きたのは夜だった。
『変な時間に寝たせい…かな』
窓を開けると、心地よい夜風が頬を撫でた。
完全に目が冴えてしまい、夜中とは違い人が居る夜の街に興味が疼く。
気持ちには抗えない私は街の雰囲気を楽しみたくて、散歩することにした。
「へいお嬢さん、うちの店のは美味しいぞ！」
『わ、これ何？初めて見た…』
「お？この食べ物知らないってことは旅の人か？ぜひ食ってくれ！」
見たことの無い食べ物がたくさんあって、私は片っ端から手に取っていった。
どれも、毎日食べていた高級料理なんかよりも美味しい。
そのうちお腹いっぱいになって、どこかで休もうと歩き回り、人通りがまばらな場所にあるベンチに座った。
『楽しいなぁ…』
何もかもが新鮮すぎる。
思わず笑みが零れて、ふふっと声を漏らした時、聞き覚えのある声がした。
「え、昨日のお姫サマやん」
『あ…』
見ると、私が城から出て最初に出会ったあの黄色の彼だった。
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稲荷(プロフ) - お体気おつけてくださいね(*^^*) (2021年6月10日 20時) (
レス) id: b62dcac460 (このIDを非表示/違反報告)
(^O^) - おぉ!マンちゃんここで登場!シャオちゃん？!Σ(ﾟДﾟ) (2021年5月22日 20時) (レス) id: 54e5655bfa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤月セレン
| 作成日時：2021年5月16日 23時
