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誰なんだろう、と背の高い彼を見上げていると、男の1人の顔が青ざめた。
「待て、そいつもしかして…」
「あ、気付きました？」
彼がにこりと笑うと、もう1人の男も何かに気付いたのか、その場から逃げ出した。
外には物騒な人も居るんだなぁ…知らなかった。
私は助けてくれた彼から離れ、頭を下げる。
『ありがとうございました』
「いえいえ！当然のことなので！」
丸眼鏡の奥で人懐っこい笑顔を浮かべる橙色の瞳の彼。
黒い軍服に胸元でバッジが光っている。彼が一般の軍人では無いことは何となく察した。
軍城の者なのか。だとしたらあんまり関わりたくない。彼らには恐らく王城から優先で命令が届いているだろうから。
「おった。チーノ何しとってん」
「あぁショッピ、人助けやで！今この人を…ってあれ？」
「誰もおらんやん。寝ぼけとんか？それよりはよ姫探して帰ろや、俺も朝から動かされて眠いわ」
橙色の彼と同じ格好をした紫色の瞳の人が現れてそんな事を話している。
私は建物の影に隠れ、話の内容を聞いて思った。
もしかして、今街中には彼らと同じぐらいの立ち位置の人たちがうろついてるのだろうか。
『…面倒だな』
二度と会わないことを祈って、私はその場から走り去る。
さっきの彼の笑顔が、途端に胡散臭く思えた。
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稲荷(プロフ) - お体気おつけてくださいね(*^^*) (2021年6月10日 20時) (
レス) id: b62dcac460 (このIDを非表示/違反報告)
(^O^) - おぉ!マンちゃんここで登場!シャオちゃん？!Σ(ﾟДﾟ) (2021年5月22日 20時) (レス) id: 54e5655bfa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤月セレン
| 作成日時：2021年5月16日 23時
