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「さて」と机の下で足を組み直して彼は言った。
「俺はグルッペン･フューラー、ここの軍のトップに値する…所謂総統だな。そして今周りに居る11人が幹部だ。紹介は後でやるとして早速本題から入らせてもらおう。
まず、我々は姫君を王城に引き渡す気などさらさら無い」
予想していたものとは違う言葉に、自分の耳を疑いたくなった。
このまま王城へ返されると思っていたが、彼はそれと逆のことを言っている。
確かに王城に帰りたくは無いけど、だからといって軍城なら良いかと言われたら微妙な所だ。軍に関しては両親から良い噂を聞いた事がない。
いや、それよりも何故私を。
『何か目的が？』
「ああ。非常に興味深い事が分かってな」
グルッペンがそう言うと、小柄の男性が人差し指を立てる。
「姫さんのこと調べていったら、王様やその家系のことも目に入ってん。せやからもっと深い所まで潜ってみたらえらい秘密が眠っとってんな」
雑面で表情は見えないはずなのに、楽しそうな雰囲気が伝わってくる彼を横目に思う。
秘密があるの？少なくとも私は心当たりなど無い。
そんな私に、グルッペンはこう突き付けた。
「姫よ。貴女は特別な力を持っている」
…特別な、力？
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稲荷(プロフ) - お体気おつけてくださいね(*^^*) (2021年6月10日 20時) (
レス) id: b62dcac460 (このIDを非表示/違反報告)
(^O^) - おぉ!マンちゃんここで登場!シャオちゃん？!Σ(ﾟДﾟ) (2021年5月22日 20時) (レス) id: 54e5655bfa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤月セレン
| 作成日時：2021年5月16日 23時
