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意識が戻ってくるのを感じ、重い瞼を開ける。
今自分が居るのは知らない場所だとすぐに理解した。ここは何処なのだろうか。
身体は動かそうと思えば動かせるが、怠い気持ちの方が勝って私は目線だけを動かすと、青色の瞳と目が合った。
「起きた？気分とか大丈夫？」
『…貴方は、確か』
「あ、覚えてくれとったんや」
嬉しいわ、とへらりと笑った彼。
森の中で出会った、あの緑の人と一緒に居た人だ。
『ここは…？』
「この場所は医務室。んで、ここは君が住んでた王城とは真反対にある軍城やで。Aちゃん」
彼は楽しそうに私の名前を口にする。
そうか、彼は軍人。そして私を攫ったあの小柄な彼もそうなんだろう。
つまり。私は完全に彼らにこの国の姫ということがバレてしまっている。
『私を…王城に返すんですか』
「んー、僕からは何も言えへんなぁ」
そう言いながら近付いてくる青に、私は思わず身体を起こした。
いきなり動かしたせいで目眩がする。
「そんな身構えんといて？起きたとこ悪いけど、連れて行かないかんから」
彼は私の座るベッドに手をかけた。
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稲荷(プロフ) - お体気おつけてくださいね(*^^*) (2021年6月10日 20時) (
レス) id: b62dcac460 (このIDを非表示/違反報告)
(^O^) - おぉ!マンちゃんここで登場!シャオちゃん？!Σ(ﾟДﾟ) (2021年5月22日 20時) (レス) id: 54e5655bfa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤月セレン
| 作成日時：2021年5月16日 23時
