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「お願いやAちゃん！！黙っといてくれへんか！僕まだ死にたくないぃ！！！」
『そ、そんなに言うのなら…分かりました。内緒にしておきます』
「ありがとう天使…女神よ……」
私の手を握って懇願する鬱さんがあまりにも必死なので、戸惑いながらも頷いた。
物凄く安心したような表情の彼は、ふと窓の外に目を向けると「あ」と声を漏らした。
(あの女騎士…どこ行こうとしてんねやろ)
『鬱さん？』
「ん、あぁごめん、何もないよ。ただちょっと用事思い出してもうて…僕はこの辺で失礼するわ」
またな、Aちゃん、と笑みを浮かべて鬱さんはどこかへ行ってしまった。
何だか不思議な人だった。王の友人だと言うが、一体何者なんだろう。
でも、悪い人…には見えない、と思う。分からないけど。
去っていくその後ろ姿を、私はしばらく見つめた後窓の外に目を向ける。
鬱さん、誰か知り合いでも見つけたのかな。そう思いながら街の人たちを眺めていると、1人の女の子がこちらに手を振っていた。
「あー！みてママ、Aさまだー！！」
笑顔で手を振る可愛らしい女の子と、その隣で私にぺこりと会釈をする母親らしき女性。
私は彼女らに向かって小さく手を振ると、嬉しそうに女の子は飛び跳ねている。
あんな小さい子にも、様付けで呼ばれているんだ。そう改めて実感すると、少し複雑な気持ちになった。
私も外に出れたら、あの女の子の手を取って一緒に遊んであげられるのに。
そう思った時、窓の外の景色を遮断するかのように誰かが私の視界を塞いだ。
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檸檬 - 性癖ドンピシャ。やばい、好きすぎて昇天しそう……あ、おそらきれーい。茶番はさておき、kn王の溺愛（）っぷりも夢主ちゃんが無自覚に堕ちてるところも文章としてのレベルが高くて凄く読みやすい作品になってました！これからも応援します！！（長文失礼しました。） (2021年8月17日 0時) (
レス) id: 92e2da3c03 (このIDを非表示/違反報告)
ぴくぴく - 凄く好みです更新頑張ってください! (2021年8月16日 11時) (レス) id: 27565d6148 (このIDを非表示/違反報告)
懐中電灯 - ん゛ん゛好きです(唐突)更新頑張ってください！ (2021年8月15日 23時) (レス) id: 1e8e7af11e (このIDを非表示/違反報告)
さくらもち - めちゃくちゃ好みの作品です…！作者様の無理のない程度で更新楽しみにしております！ (2021年8月15日 21時) (レス) id: 15807a80a5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆるぽろう - ういいいいいい好きです… (2021年8月15日 16時) (レス) id: 7fbb50c056 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤月セレン
| 作成日時：2021年8月15日 1時
