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頭と心の中がごちゃごちゃしたままの今、よりにもよってなんで彼なんだ。
ついてないと思うけど、そんなこと彼は知らず私に駆け寄った。
「おい、何で泣いとんや大丈夫か！？」
『…ほっといてよ』
コンビニでも寄っていたんだろう、袋を下げていたコネシマ。
「ほっとけるわけないやろ」
『なんでよ！あんたに関係ないでしょ！』
少し強めに言ったコネシマに、私も反射的に言い返す。
こんな時に、私が1番強がってしまう相手に会ってしまったのがいけなかった。だけど引き返すこともできず。
「関係なくないわアホ！絶対なんかあったやろ、何で頼らんねん」
『……頼れるわけ、ないじゃん』
ただの私の家庭の事情だ。迷惑がかかるから頼れない。
そういう意味で言った。決してこいつが頼れない奴というのではない。
だが、コネシマは違う意味でとらえてしまったらしく、声のトーンが下がった。
「…トントンか？ショッピか？あいつらなら頼れるって言いたいんか？」
『っ…！ちが、』
「ええわ、勝手にせえ」
怒ってる。私が怒らせた。コネシマはただ心配してくれただけなのに。
『まって！』
コネシマの袖を掴んで引き止めたその瞬間、彼は私の手を払った。
「触んな」
そう言った彼の目は、あまりにも冷たかった。
あんな目、見たことない。
初めて見た彼の表情に、1歩も動けない私に見向きもせずコネシマは去っていった。
．
どうやって帰ってきたのか分からない。何でまた家に戻ってきたのかも知らない。
でも帰るしかなかった。ここ以外に帰るとこないし。
「結局帰ってきたのか。どうせ夜道でビビったんだろ」
バカにするような笑いでそう言った母の浮気相手。
何も反応しない私にイラッとしたのか、舌打ちをした。
「無視か？返事くらいしろや！」
『いっ…！』
急に足で脇腹を蹴られ、床に思いっきり背中をぶつけた。
その感覚に、昔の記憶が戻ってくる。
お父さんも、この人も…男の人ってみんな暴力してくるのかなぁ。それともお母さんが男運悪いだけ？
それはもうどうでもいいや。
また蹴られたのを感じながらも、思い浮かんだのはさっきのコネシマの表情だった。
『ごめん、ごめん…コネシマ…』
泣くことしかできない私、弱いよね。
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チャコ - 他の方との絡みもあって、推し多きワイには良すぎる…是非脅威とのやつも作って欲しいです (2022年1月18日 23時) (
レス) @page50 id: 160a7ef55b (このIDを非表示/違反報告)
どぅるるるるるるぁん！！！ - 最後のハイ台無しで吹き出しましたw完結お疲れ様です！ (2021年3月28日 21時) (レス) id: 274ac26baa (このIDを非表示/違反報告)
屑。(プロフ) - 猫大好きさん» 検索避けされた方が宜しいですよ。 (2021年1月17日 19時) (レス) id: 60bae3dae8 (このIDを非表示/違反報告)
haru@ - 初めて小説で泣きました！いやあ〜コネシマめっちゃかっこいいなあ〜 (2020年12月19日 16時) (レス) id: afeb081e78 (このIDを非表示/違反報告)
いろは - どうしよう泣きそう(´；ω；｀)つか母親の浮気相手許すまじ (2020年10月10日 16時) (レス) id: 783a9cd7e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤月セレン
| 作成日時：2020年1月16日 1時
