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放課後。
私はいつものように荷物をまとめて、隣を振り返る。
『しょっぴー、帰ろ…』
「今日は無理みたいやで」
『げっ』
そう言うショッピの視線の先を追うと、教室の入口に見えた背の高い奴。
チーノだ。
うわあ、クラスの注目集めてんじゃん入口行きたくねえ…
ショッピに助けてと目で訴えるが、あろうことか彼は無言で私の背中を押した。
やりやがったなクソ猫！！！
「A〜、一緒に帰ろや」
『あぁはい、ソウデスネ』
チーノによってナチュラルに手を繋がれ、思わず棒読みになる。
廊下を歩くと、視界の端にさっきの彼女ちゃん(元)が見えた。めちゃくちゃ怖い形相で私を睨んでる。ひぃ。
「ふははっ、めっちゃ見られてるやん！おもろ」
『おい聞こえるって』
多分被害受けるの私なんだからやめろ！！それよりも手離してくれないかな自分で歩けるよ！！
しかも彼のせいで生徒たちがひそひそ話しながらこっちを見てる。普段目立っているチーノの隣に居ればそりゃそうか。厄介。
正門をくぐり、仕方なく2人並んで歩く。
『ねぇ』
「ん？」
『彼女ちゃんってどんな子だったの？』
この男が嫌がる彼女というのが何となく気になり、私は疑問をぶつけた。
チーノは、「あー」と言って思い出すように斜め上を見た。だが眉間には皺が寄っている。
「俺のやつも重かってん。私たちってきっと出会う運命だったのよ！系の夢見すぎな女」
『あぁそういう…』
「Aは？」
『別に優しいんだけど俺以外の奴と話すな電話には必ず出ろメールは5分以内に返せ系の束縛男』
「うわ…」
付き合った初日の帰り道は互いのカレカノの愚痴を言いまくるという周りから見れば異様な光景だろう。
そうこうしている内に、私は曲がり角の手前で足を止めた。
『じゃあ私、こっちだから』
「え、送るで？」
『そこまでしなくていい。シンプルに家特定されるの嫌だし』
「大丈夫や、普通に心配なだけやねん。下心なんか全然あるから」
『引いたわ』
後ずさって距離を取る私に「冗談やって〜」と笑いながらそう言ったチーノ。
いちいちムカつくなこいつ。
そして会話を切り、ついてくんなよとチーノにちゃんと言ってから別れた。
はぁ、怒涛の1日からやっと解放される…
そう安心しきっていた私は、後ろの方に別の影が居ることに気付かず歩き続けていた。
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るく(プロフ) - やばい好きぃー！ (2023年3月6日 16時) (
レス) @page23 id: 8ec024a659 (このIDを非表示/違反報告)
冷凍保存食品(プロフ) - はやくcnとくっついてイチャイチャしてるとこみたいンゴ。笑笑ゆっくりで大丈夫なんで更新頑張ってください！ (2021年7月6日 22時) (レス) id: 5ac8dc0a14 (このIDを非表示/違反報告)
シ - はぇー…あの3人とDDRで遊びたいンゴ。ww (2020年7月12日 23時) (レス) id: 86566bce55 (このIDを非表示/違反報告)
kurita(プロフ) - ここで次の話にもっていくなんて、読者をめっちゃ焦らしますやん...！！！ 最高ですわ！！！大好きです！ (2020年7月12日 8時) (レス) id: 07d2ad3294 (このIDを非表示/違反報告)
#私があめです(プロフ) - 直球ですみませんm(__)mいやもう語彙力皆無で…とりあえず好きです(真顔) (2020年7月10日 22時) (レス) id: 2f9884d86e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤月セレン
| 作成日時：2020年6月21日 2時
