【鬼滅の刃】存在がうるさい。

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｢アァアアア年号がァ！！年号が変わっている！！｣





炭治郎と話していた大きい鬼は急に叫び始めた。うるせぇな大きいのは図体だけにしろ。

話を聞くとどうやらこの鬼は江戸時代からいるらしい。へー、長生きですね。

鼻くそほじりながら聞けそうな話だな(汚い)。

お察しの通り私に興味はゼロなので完全に右から左に流れ出た。

炭治郎は真剣に戦っているから、出そうになる欠伸を一応噛み殺していると炭治郎が助け出した男が鬼に向かって声を上げた。





｢嘘だ、そんなに長く生きてる鬼はここにはいないはずだ！人間を2、3人喰った鬼しか入れてないんだ！｣

｢でも俺はずっと生き残ってる。藤の花の牢獄で50人は喰ったなぁガキ共を｣





多いのか少ないのか分からないけど、炭治郎と男の驚いている顔を見れば多いのだろう。





｢で、お前で14だ｣





そう言いながら炭治郎を指さす鬼。

その鬼はとても愉快そうに笑いながら話を続ける。





｢俺が喰った鱗滝の弟子の数だよ。アイツの弟子はみんな殺してやるって決めてるんだ｣





その鱗滝って人の弟子かどうかを見分ける目印は、炭治郎が付けている狐の面だそう。

なるほど、だから稀血の私より炭治郎の方に興味を示した訳か。おかしいと思ったよ！





｢その面、“厄除の面”とか言ったか？それをつけてるせいでみんな喰われた。みんな俺の腹の中だ。鱗滝が殺したようなもんだ｣




嬉しそうに顔を歪めた鬼はフフフッと笑いを零す。

炭治郎を一瞥すると青筋を立てていてた。もう恐怖は消えかかっている。





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