【鬼滅の刃】視界がうるさい。

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戸を開けた宇髄天元は慣れた様子で靴を脱ぎ中に入る。

ええ私も入っていいのこれ。うーん初対面だからな謙虚さ大事だここで待とう。これぞお手本のような日本人の精神……！！

と、わずか0.5秒の間に自問自答したのだがオニイサマに親指で入れよ、と合図され、私の日本人精神は即粉砕された。入りマース。失礼しまーす。





「天元様おかえりなさいませ」

「おーう、須磨ただいま。まきをと雛鶴はまだ仕事中か？」

「はい、まだ帰ってきてません。ってその子どうしたんですか！？まさか天元様誘拐を……！！？」

「あのなあ俺のことをなんだと思ってるんだ」

『(俺様派手好き視界がうるさい野郎)』

「つい幼女に目覚めたのかと！」





須磨と呼ばれた掃除をしていたらしい女の人は目を見開いてこちらを見た。この人が嫁？

他の2人の嫁と喧嘩にならないのかな、と考えながら当たり障りのない挨拶をする。





『遊馬Aと申します。よろしくお願いします』

「須磨、昼飯の残りか何か食べるもんねぇか？こいつしばらく飯食ってないみたいでよ。落ちてたから拾ってきた」

『(落ちてたから？？？)』





気にならなかったことはないが今は“飯”っていう単語が聞けただけでも嬉しい。もうこれは末期なのか。やっと飯にありつける……！！





「では今から作りますね！！Aちゃんもう少し我慢できますか？」

『もちろんです。いきなりごめんなさい……』






わざわざ作ってくれるとか神かよ。

申し訳なさを全面に出せば「いえいえ！」と笑顔で言ってくれた。めっちゃええ人じゃないか……！！





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