40 ページ41
▽
『……』
遠くから微かに聞こえる足音が、私を浅い眠りから起こした。
誰か、来る。
その足音はの主は徐々にこちらへ向かってきているようだ。歩く度に木が軋む音からして……これは宇髄天元か?
朝から派手野郎はやめてくれよ。はぁ、目がやられる。
何か用があるのだろうか。
とりあえず起き上がって、布団を畳んでいると豪快に戸が開けられた。
『おじさんおはよーごさいまーす』
「ああおはよう朝から生意気なこった!起きてたのな」
どうやらおじさんというワードに腹を立てたらしい。眉を寄せた宇髄天元は朝から派手なこった。
つーかお前朝日と並ぶなさらに眩しいわ!!
と、また訳の分からない言葉を口にしたのである。
「早く朝飯食え。最終選別まで時間があんまねぇしな、できるだけ早く訓練始めねぇと」
『……最終選別とは??』
「早く居間来いよ」
『まさかの無視!!!』
こいつ、昨日からスルースキル極めすぎてない?
居間へと向かう背中に、真顔で中指を立てた。
このまま逃げ出したいのは山々だが、金がない今、安定した生活は手に入らないことは理解している。となれば、頑張ってここに居座るしかない。
重たい足を動かして宇髄天元のあとに着いて行った。
・
1705人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
成瀬(プロフ) - 夜小雨さん» コメントありがとうございます!そう言っていただけてめっちゃ嬉しいです!!よかった、シリアスさに全部持っていかれそうだったのでw更新頑張ります! (2020年1月7日 12時) (レス) id: 0005ea8ca7 (このIDを非表示/違反報告)
夜小雨(プロフ) - 夢主と宇随さんの掛け合い、面白すぎ!最高ですねwwいつも更新楽しみにしてます!!これからも頑張ってください! (2020年1月7日 9時) (レス) id: 1010f12598 (このIDを非表示/違反報告)
成瀬(プロフ) - 午前の紅茶さん» コメントありがとうございます!なんとも可愛らしい好きでしょうか()めっちゃ嬉しいです!頑張りますね! (2020年1月2日 11時) (レス) id: 0005ea8ca7 (このIDを非表示/違反報告)
午前の紅茶 - いっぱいちゅき。更新頑張ってください! (2020年1月1日 23時) (レス) id: bde0f88de0 (このIDを非表示/違反報告)
成瀬(プロフ) - 偽っ子さん» コメントありがとうございます!んふふ、そうなんですよ。これとてつともなく私の好みになってますすみません()完全なるチートではないけど強いみたいなキャラ好きなんですよねッッ!読んでいただき感謝です! (2019年12月28日 12時) (レス) id: 0005ea8ca7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:成瀬 | 作成日時:2019年11月2日 21時