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赤いカーペットが綺麗に並んだ廊下。

ホコリも塵もなく、掃除が行き渡っていると直ぐに判る程。周囲には青くて眩しい大空に太陽。

一定の感覚で置かれた多くの絵画。
赤や黄といった端的な色ではなく、薄暗い色が多く使われている。

私がキョロキョロと周りを見ている所為か、足を躓いてしまう。太宰さんと手を繋いでおり手を引いた様なかたちになる。

大丈夫?と、声をかけられる。
太宰さんと手を繋いでいたおかげもあって転ばずには済んだ。

『そんなに周囲が気になる?』
『…はい、初めて見るものも沢山で……』

そっか、と云い少し考えた後に『あと少し待ってくれれば此処を案内しよう。その前にやらなくては不可ないことが有るからね。』

『自由に回って善いの?』

胸が高ぶる。
未だ少ししか此処に居ないが、長い廊下や沢山の扉を見ていてどんなに広いかは想像がつかない。

『善いよ。私がエスコートする。』

そう云って握って居た手を彼は自身の唇に近ずけてキスをする。少し笑う。からかっている様な、楽しそうな笑みで。

『手前ら無駄話してんじゃねぇよ。』

前を歩いていた中原さんが眉間に皺を寄せ乍ら立ち止まり云う。『全くチビは……短期で困るよ。』と太宰さんは小さい声…………てさでも確実に中原さんに聞こえる声量で云った。

肩をピクピクとさせる中原さん。
直ぐに怒号が聞こえてくるな。と確信して耳を少し塞いで身構える。


でも、私が自分の耳に栓をする前に太宰さんが両手で私の耳を塞いだ。ひんやりと冷たくて、背筋がゾクリと少し跳ねた。

何を云っているかは判らないけれど、中原さんは怒り。
太宰さんは火に油を注ぐ様なことをしているのが2人の表情から判る。

『全く煩いチワワだね。』

太宰さんは手を話して『ねー。』と私に同意を求める。
先程までの話が聞こえなかった、かつ。
あの『チビ』と云う発言的にも太宰さんの方が私から見ては悪い。

『中原さんが可哀想です。』

2人は少しポカンとした。
すぐ後に中原さんが先に正気に戻り、

『ありがとうな、』

とだけ云って、目線を私の処まで下ろしてニカリと満足そうな顔で笑った。頭に手が乗りスリスリと撫でられる。

太宰さんとは違い、太陽の様な暖かい手をしていた。
きっとこの暖かみはよく記憶に残りそうだ。

そう思うほどに暖かくて優しい手をしていた。

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ォヂょ(プロフ) - トオンキゴウさん» 初めての小説占ツクなので設定とか把握してなかったです…!!今後は気をつけます!! (2022年12月26日 0時) (レス) id: a387c425b1 (このIDを非表示/違反報告)
トオンキゴウ - ォヂょさん» 私もやった事ありますw なんか忘れちゃいますよね。 (2022年12月26日 0時) (レス) id: 07c71a3d76 (このIDを非表示/違反報告)
ォヂょ(プロフ) - くろねこらいふさん» 言い訳になってしまうのですが初心者なもので…!!教えてくださりありがとうございます!調べてやったので多分大丈夫になったかと……ご指摘ありがとうございます!!!!! (2022年12月25日 21時) (レス) id: a387c425b1 (このIDを非表示/違反報告)
くろねこらいふ(プロフ) - お,り,ふ,ら,外せてませんよ! 二次創作になるので、早めにはずした方がいいと思います。 (2022年12月25日 21時) (レス) id: 0083a1a0dd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ォヂょ | 作成日時:2022年12月12日 3時

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