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『死にたい。』

彼女の口から飛び出したのは思いもよなぬものだった。近くにいた男女の2人組が彼女の肩を揺さぶり『そんなこと云わないで』と泣きそうな顔をして云ったのをよく覚えている。

顔の形状が少し似ていて、齢相応の身なりをしている2人だった。きっとあの2人組は親なのだろう。
心配した顔をして抱きしめ、慰めるようにしていた。

でも当の本人で在る彼女はその2人に目を中てることなく、私の方をジッと見ている。

モヤが有る暗い瞳だった。
とても冷たそうだった。惹き込まれる様なその感覚は如何にも恋愛感を想像させた。胸が高鳴って、呼吸が荒れる。

今すぐにでも私が抱きしめてあげたい。

私のものにしたい。




そう思ったらすぐだった。
抱きしめられていた彼女が小さな隙間から、目を離すことなく私を見続け手を伸ばしている。


周囲に鉄の否な匂いが充満する。
その状況に微動だにせず彼女はやはり私を真っ直ぐ見ていた。

『却説、如何死にたい?』

我ながら優しい声色だと思った。
幼く見える彼女が恐がる声ではなかっただろう。

『……。』

彼女は暫くなにも云わなかった。
静かに私とその暗い目を合わせ、訴えかける訳でもなかった。

『……成程。』

そこで漸く理解が出来た。
彼女と同じめ戦に並ぶ。

ゆっくりとしゃがみ目がより一層合う。
やっぱり暗い瞳で近くにいる所為か先程よりも数倍美しく見えた。

『君も1人で死ぬのは否なんだね。』

そう云い乍ら彼女の頭を撫でる。
猫を撫でる様に優しく、割れ物を扱う様な感覚だった。

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ォヂょ(プロフ) - トオンキゴウさん» 初めての小説占ツクなので設定とか把握してなかったです…!!今後は気をつけます!! (2022年12月26日 0時) (レス) id: a387c425b1 (このIDを非表示/違反報告)
トオンキゴウ - ォヂょさん» 私もやった事ありますw なんか忘れちゃいますよね。 (2022年12月26日 0時) (レス) id: 07c71a3d76 (このIDを非表示/違反報告)
ォヂょ(プロフ) - くろねこらいふさん» 言い訳になってしまうのですが初心者なもので…!!教えてくださりありがとうございます!調べてやったので多分大丈夫になったかと……ご指摘ありがとうございます!!!!! (2022年12月25日 21時) (レス) id: a387c425b1 (このIDを非表示/違反報告)
くろねこらいふ(プロフ) - お,り,ふ,ら,外せてませんよ! 二次創作になるので、早めにはずした方がいいと思います。 (2022年12月25日 21時) (レス) id: 0083a1a0dd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ォヂょ | 作成日時:2022年12月12日 3時

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