検索窓
今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:44,440 hit

私はアンタに牛乳パンを投げつけた。 ページ7

*



牛乳パンをもって、

及川を探す。

ようやく見つけだしたが、それは

女の子に囲まれてお弁当を食べている様子だった。

でも私はもう弱くない。

花巻くん、ありがとう。

私はその女の子に割入った。





「ねぇ、屋上でご飯。食べよ?」



「ごめんごめん、今俺のファン達と」



「いいから来て...!!!!」



「...っ、」




及川の大きな腕を両手で必死に掴んだ。




「分かったから、皆、ごめん。」



「え〜及川さんと一緒に食べたいよ。」




そういう女の子の顔を私は初めて

抵抗するように、キッと睨んだ。

屋上までの階段で、

及川は何度も私に話しかけたが、

屋上に着くまで無視した。




やっと屋上について、及川は



「ど、どうしたの?
今日のA、なんかおかしいよ。」



と、聞いてきた。

ムカついたら私は周りが見えなくなる。

冷静になろうと思って、

下を向いて、心を落ち着かせる。



「及川、私もう苦しい思いしたくない。」



「え、」



「アンタが私に言う″好き"ってなんなの!?!?」




私は自分でも驚くほどの声を出して、

自然と涙が出る。





「アンタはいつも私を置いて帰るよね。」



「A...?」









「アンタはいつも美人さんと喋ってるよね。

アンタはいつも部活ばっかりだよね。

アンタは絶対私の頭を撫でないよね。

アンタは私の事どうも思ってないんだよね。」









花巻くん、私思ってること全部言ったよ。

及川は、黙り込んで私を見ている。

流れが止まらない涙が、

屋上からの綺麗な景色をぼかす。






「あー!アンタが分からないっ!
どうして私の努力も私の何気ない行動を
分かってくれないの!?アンタなんか...ッ」









私は次に花巻くんに貰った牛乳パンを

勢いよく及川の体に投げつけた。









「ぁ..。」








と思いきや、

及川はその投げつけた牛乳パンを

キャッチし、私の方に近寄ってきた。








「A、ごめんね。」


「...んっ」








悲しい顔をしないで、

そんなつもり無かった。

及川は私の体を覆うように

抱きしめた。

苦しい、及川が重いから?

いや違う。




「お、及川...はなし」


「離さない。」





*

コメント評価→←.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (203 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
363人がお気に入り
設定タグ:ハイキュー , 及川徹 , ほっぺ   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

あめのゆき(プロフ) - えっ花巻さんも女の子もかっこいい……更新待ってます!! (2021年3月26日 1時) (レス) id: 12b0b9f3ea (このIDを非表示/違反報告)
MAGIC(プロフ) - 更新頑張って〜。゚(゚⊃Д⊂゚)゚。! (2019年1月2日 2時) (レス) id: 7088d3da14 (このIDを非表示/違反報告)
ケロちゃん - う、嘘だろ…?ページ5のところ、56時限目じゃなくて、5、6時限目…であってますかね…?間違ってたらすいません…作者様の表現とかだったらガチですみません… (2018年12月24日 12時) (レス) id: 7ea418d16c (このIDを非表示/違反報告)
綾波美舞(プロフ) - とてもおもしろかったです!更新楽しみに待ってます (2018年12月9日 15時) (レス) id: ebfeae08b9 (このIDを非表示/違反報告)
AME(プロフ) - マッキーイケメン!!更新楽しみにしてます(*≧∀≦*) (2018年12月8日 20時) (レス) id: 609d9cd321 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ほっぺ | 作成日時:2018年12月2日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。