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晴れ晴れとした空が広がるここはジュラの大森林。
いつものように見回りに来ていたリムルの新たな仲間となった元鬼神族のベニマルは、草原に身を寄せ合っていた血の気がない2人の少女を見つけた。
｢何故ここに……嫌、まずはリムル様の元に連れていくべきだな｣
ベニマルは少女2人を抱き抱えると、リムルや他の仲間たちがいる場所まで歩いていった。
｢リムル様｣
｢ベニマル？どうしたんだ？｣
｢見回りをしていたところにこの少女たちを見つけたのですが、酷い怪我を負っているようでして……｣
リムルはそうベニマルから聞くと、いつものスライムの姿から人型に変わりサキとサナを交互に見た。
｢とりあえずそこのベッドに横にしてくれ｣
｢はい｣
ベニマルは言われた通りにベッドへ2人を運ぶと、リムルの後ろに控えて様子を見ることにした。
リムルがポーションを2人にかけると、サキとサナは同時に目を覚ましてお互いの体を確認した。
『
｢サキも大丈夫だった？｣
『うん……はっ、人間！！』
サキとサナはベッドから飛び降りると後ろに下がり、両目を赫眼に変えると同時に赫子を出した。
｢落ち着いてくれ！俺たちは君たちに手を出すつもりは無いんだ！！｣
『そんなこと信じられるか……お前たちはそう言っておきながらCCGだということは分かってるんだ』
サキがサナを守るようにそう言うと、2人は同時にお腹を鳴らしてお互いの腕の肉を噛みちぎって食べ出した。
｢今何か持ってくるからそれは辞めてくれ！｣
『私たちに人間の食べる食事を持ってこさせるな……私たちは喰種だ。
常識だろうが、私たちは人間の食事を摂ることは出来ないから同類の肉か人間を殺してその肉を食べるんだ！』
サキが叫ぶかのようにそうリムルに当たるとリムルは2人の前にしゃがみこみ、｢分かった｣と一言言った。
｢もし少しでも我慢ができるのであれば、何かしらその人の肉を何とかするよ｣
『お前は普通の人間とは違うな……大抵私たちは、CCGに殺されて武器にされるか、コクリアに収監されるというのに———』
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作者名：レナ | 作成日時：2023年11月29日 2時
