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杖選びが終わりスネイプとルシウスが前を歩き、ドラコとロゼッタ、ロジーは3人で2人の後ろを歩いていると、次の店の前に着いた。
｢ここはマダム･マルキンの洋装店だ、ここでドラコ、Ms.ロゼッタ、Ms.ロジーの寸法をしてもらう｣
｢はい、父上｣
ドラコがルシウスの言葉に返事をしていると、スネイプは自身のローブから一通の紙を取りだして言った。
｢この洋装店では、ロゼッタ様だけローブの寸法をしてもらうことになっていますな｣
｢これについて一時的に話すことを許すからロジー、話して｣
『はい、ロゼッタ様』
シャドーハウスでは“顔つき”になった生き人形はポートレイトを着ることになっている。
この服は生き人形がお陰様の｢顔｣として一緒に部屋の外に出るとき、必ず着用する服でポートレイトを来ている間は、お影様より先に話したり、｢顔｣同士で会話をすることはルール違反になることをその場にいた全員に言った。
｢……だとするとここに書いていることの意味がよく分かるな｣
｢きっと偉大なるおじい様からの注意事項の手紙なのね｣
｢“偉大なるおじい様”？｣
ロゼッタが言った言葉をオウム返しでドラコが聞くと、ロゼッタがドラコに教えた。
｢えぇ、
｢なんだか凄いな……｣
数分後、ドラコとロゼッタのローブの寸法が終わり全ての買い物を終えた一行は別れることになったが、ロゼッタとロジーの別宅となる家がロゼッタ達に知らされていなかった。
そんな時、上空から一体の鳥が急降下して一行がいる場所の地面に叫び声を上げながら落ちた。
その鳥は煤鳩であり、シャドーハウスからの連絡用の鳩として使われていた。
そこに書かれていたのは、｢ある貴族の屋敷の隣にロゼッタが使用していい別宅を造ったため、生き人形と世話係の顔のない人形と暮らせ｣というものだった。
｢きっとその場所にもう既に何体かの顔のない人形がもう居るんだわ｣
｢その別宅はどこにあるのだ？｣
ルシウスがスネイプにそう聞くと、住所の書かれた小さい紙を見てルシウスが言った。
｢私とドラコの家の隣がその別宅になっているのだな……ちょうどいい、教授、ここで君とは分かれて明日からのホグワーツでの生活を頼むよ｣
ルシウスはそういうと、ドラコとロゼッタ、ロジーの方を抱き姿くらましでダイアゴン横丁を去った。
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作者名：レナ | 作成日時：2024年1月16日 1時
