四百四十一話 ページ6
コナンside
安室さんが階段めがけて車を走らせる中、キック力増強シューズのダイヤルを素早く回すと俺はシートベルトを外して左腕に巻き付け固定した。
階段を一気に駆け上がった車が、コンクリートの壁を突き破って空中へ放り出される。
遥か上空には満月が光っていて、それを横切る小さな影が見えた。
カプセルだ。
コ「くっ…！！」
左手に巻いたベルトを空中に放り出されながらもなんとか掴み、右手でボール射出ベルトの射出ボタンを押すと、ボールが勢いよく飛び出す。
そのボールを今度は思い切りカプセルめがけて蹴り上げた。
コ「行っけええええええーーーー！！！」
ボールはものすごい勢いでカプセルに向かって行き、同じくらいのタイミングで、車のエンジンが爆発し、体が放り出された。
カプセルに一直線に向かったボールは、カプセルに激突するとその場で爆発し、夜空に大輪の花を咲かせる。
選考とともに当たりが明るく照らされていた。
コ「ぐっ…！！(…蘭…)」
爆炎の中を落ちていきながら考えたのは蘭のこと。
口を押さえてはいるが、どうも意識が保てそうにない。
そう思った最中、襟元がぐいっとひかれ、気がつくと安室さんに抱き抱えられていた。
安室さんはどこから出したのか拳銃を前に構えて何発も弾を放つ。
落下先にあるのは爆破された国際会議場だ。
俺と安室さんはそのまま安室さんが撃った弾によってヒビが入った国際会議場のガラス部分に突っ込んで行った。
当然窓ガラスが割れ飛び散る。
安「がっ！！」
割れたガラスは安室さんの肩を裂いた様で、潜血が視界に映り、そのままゴロゴロとわずかに坂になった場所を転がり落ちる。
ボールによる爆発で起動を変えたらしいカプセルは、カジノタワーに落ちることはなかったが、展望台端に当たって、カジノタワーを支えるワイヤーを破壊し、東京湾に着水した。
破壊されたワイヤーは他のワイヤーも巻き込んで数本が地面から外れたが、避難者が集まっていた広場を越えて無人のコンビニに落下。
怪我人はゼロの様だった。
コ「…ん？」
さっき俺を抱き抱えてここに墜落した彼を除いては。
手にべっとりとついた血液はかなりの量で、着地した屋根にも点々と落ちている。
安「後はこっちで処理する…君もすぐに行くんだ…」
振り返ると肩を押さえた安室さんが立っていた。
コ「まだ謎は解けてないよ…どうして、小五郎のおじさんを巻き込んだの？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 293人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
スノーローズ(プロフ) - 澪奈さん» コメントありがとうございます。更新遅れましてすみません。時間を見つけて頑張ります。 (2021年7月23日 20時) (
レス) id: 016474ca54 (このIDを非表示/違反報告)
澪奈(プロフ) - 更新ありがとうございます！このお話のシリーズ大好きで何度も読んでます！忙しいかと思いますが頑張ってください！続きも楽しみにしてます！ (2021年7月23日 20時) (レス) id: 48c427dff0 (このIDを非表示/違反報告)
スノーローズ(プロフ) - 深_sin_さん» コメントありがとうございます。就職先決まってやっと安心してるところです。更新頑張ります。 (2020年12月28日 14時) (レス) id: 016474ca54 (このIDを非表示/違反報告)
深_sin_(プロフ) - 待ってました！就活お疲れ様でした！！更新頑張って下さい。 (2020年12月28日 14時) (レス) id: c007f713c5 (このIDを非表示/違反報告)
スノーローズ(プロフ) - 有栖川.さん» コメントありがとうございます。4月からは仕事をしながらになりますが、更新頑張りたいと思います。 (2020年12月28日 14時) (レス) id: 016474ca54 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：スノーローズ x他1人 | 作成日時：2020年3月26日 16時
