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謎解きはポアロで3 ページ42

コナンside

やっべェ言葉の選択ミスった。

狐優紀に【……あぁ、そうだった、君も根掘り葉掘り聞いてくる子だったね】と言われ、背筋が凍った。

何でかって、彼女はいつもの落ち着いた明るく暖かい瞳じゃなく、全く光のない暗く冷たい瞳だったから。

しかも、一瞬にして瞳が変わった。
話しかけた時には普通だったのに、何かあったのかと聞いた途端に背筋も凍るような瞳になったもんだから、確実に俺の言葉の選択ミスだ。

彼女は聞かれることを拒絶している。
けど多分、拒絶しているがために思ってもない事を口に出してしまったりするんだろう。
服部に仲悪かったか?ときかれ、別にと答えた時、少しだけ哀しそうな顔をした。申し訳なさそうに僅かに眉を下げて。


唯「典悟!一応言っておくけど…あのことは絶対に内緒だからね!」

典「さあね…酒が入ったらポロッと言っちまうかも…」

狐優紀「……」


狐優紀はさっきから来店した二人を見ている。
僅かに顔を顰めて。何かあるのかと聞きたいところだが、今聞くのは得策とは言えない。
今のこいつはガードが硬い。
自分の中で事が落ち着くまで、多分周りを拒絶しまくるだろう。
特に根掘り葉掘り聞いてくるようなやつは。

俺何も聞けねぇ……。

安室さんもそれがなんとなく分かっているのか、絶対に狐優紀に話しかけに行こうとはしないし。

唯一の希望といえば、服部くらいのものだが、服部まで拒絶されちまったらそれこそ打つ手なしだ。


?「た…“ただの”じゃないの?」


この人いつ入ってた?典悟さんの後にたっていたのは少し大柄な男性。
唯さんが永塚くんと呼んでいるから、多分この人が最後の一人なんだろう。

遅かったなと言われた彼は、道に迷ったと答える。


典「迷ったって…何度もこの店に来ただろーが!ロケハンで!」

永「そうだっけ?」


聞くところによると、昨年この店をモデルにした舞台をやったのだそう。
どうせやるならこことそっくりなセットを作ろうと前部長が言って、テーブルの大きさから椅子の大きさからすべて計ったとか。

そうだったよな店員さんと聞く典悟さんに、安室さんはその時働いていなかったと答える。
だよな。ここに来たの最近だし。
その点梓さんは色々聞かれたらしい、お客さんの対応、お皿の出し方などなど。

そのたびにここに来たのか、ある意味すごいな。

話を聞いていた俺は、完全に狐優紀の事を失念していた。

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スノーローズ(プロフ) - MOONさん» ありがとうございます! (2018年3月16日 19時) (レス) id: 85727838a7 (このIDを非表示/違反報告)
MOON - 面白かったです。更新ありがとうございます。頑張れ!主人公ちゃん!! (2018年3月16日 19時) (レス) id: 087b132a75 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:スノーローズ | 作成日時:2018年3月14日 16時

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