花には水を、人には人を妖に＿＿＿? (ページ4)

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２話転入生ページ4

おそ松side

担任が教室に入ってくるなり……

先生『ホームルーム始めるぞー…席につけー』

と言った。

普通?いやいや、この先生は普段なら絶ッッッッッ対に“席につけー”なんて言わない。

という訳で、担任が普段なら絶対に言わないことを言ったせいか、

クラス全員ガタガタと椅子を鳴らして自分の席についた。

先生「今日は転入生がいるんだ、自己紹介きっちり聞いておけよ?」

それを聞いた途端に騒がしくなる教室。

女子?男子?の質問は当然のようにポンポン出てくる。

もちろん、俺とチョロ松も興味を持たない訳では無い。

いや、むしろありすぎるくらいなんだけど、うるささに圧倒されて言葉も出ない。

先生「静まれ、教室に呼べないだろ?」

担任がそう言うと一気に静まる教室。

担任最強。

先生「はいっていいぞー」

？「は、はい」

担任の声の後、ワンテンポ遅れて聞こえたのは女子の声。

ガラガラとドアが開き、教壇の横に立ったその少女はにっこり笑ってこう言った。

狐優紀「古早狐優紀です。

この度、赤塚高校へ転入することになりました。

一年と短い時間ではありますが、宜しくお願いいたします。」

淡々と告げたその子からは何だか不思議な気を感じた。

俺達の高校に転入してきたのは容姿端麗、才色兼備、どれでも当てはまるような感じの少女だった。