18話 九尾の屋敷へ ページ22
おそ松side
狐優紀『天藍と一緒に一松君と十四松君を探して、ここは私に任せて』
狐優紀の言葉に頷くと、天藍と一緒に走り出す。
どこに神隠しに遭った人がいるかなんてわかりゃしないが、探さなければ良くないことが起こるなんて目に見えている。
ト「十四松兄さん大丈夫かな……」
チ「とりあえず片っ端から探すしか…」
カ「天藍、だったよな…何か心当たりは?」
天藍「九尾の屋敷なら充分可能性があると思います」
あいつ屋敷なんかに住んでんのか。
天藍「妖気と邪気と瘴気が充満しているとはいえ、建物の中ならばいくらかそれをしのげます」
大丈夫ですよ、という天藍。
安心させようとしているのかもしれない、けど、やっぱ心配なもんは心配だ。
前方にでかい建物が見えた時、背後からは何かの悲鳴が聞こえた。
さっきの九尾だろうか。
お「さっきから気になってんだけど、転生命令って…なに?」
天藍「転生命令というのは…えっとですね…あ、輪廻転生ってご存知ですか?」
チ「死んで、あの世に還った魂がこの世に何度も生まれ変わってくること…じゃなかった?」
天藍「そうです!!そうです!!
転生命令というのは現世で悪さをした妖怪が転生するようにと妖界の一番偉い人が下す命令なんです、
転生した妖怪は前世の記憶がすっぽり抜け落ちて、自分が何をしていたかなんて覚えていないので、
この命令がいいことが悪いことかはわかりませんけど」
つまり転生する以外はよくわからない命令だと。
まぁ、記憶がすっぽり抜け落ちているなら同じことを繰り返すかどうかはわからない。
繰り返さないこともあるわけだし、そういった意味では転生というリセットが必要なのかも…。
ト「ていうか、何で狐優紀ちゃんそれを確認したの!?全っ然意味わからないんだけど!!」
天藍「狐優紀様が、妖怪を転生させることが出来る術を持っているからです」
天藍がそういった直後、目の前に見えていた屋敷の前が光った。
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作者名:スノーローズ | 作成日時:2017年7月9日 0時