17話 転生命令 ページ21
狐優紀side
無数の狐火を纏って九尾に詰め寄る。
今の私は一体どう見えてるんだろうか。
怒り狂った獣だろうか。
天藍「狐優紀様…術の復唱もせずに…」
天藍がいう言葉すら耳に入ってこなくなってくる。
狐優紀「もう一度聞く、人の子らはどこじゃ」
九尾「くっ……」
九尾は口を開こうとしない。
まあ、それもそうか、私みたいな半妖に生粋の妖怪である自分が負けるなど、
当人としては悔しいどころの騒ぎじゃないだろうから。
狐優紀「天藍、今現在、九尾の妖界での立場は?」
天藍「悪さをしすぎたんでしょうね〜転生命令が下ってますよ」
転生命令か。
狐優紀「居場所を教えないならばこちらが探すしかない、というわけか…」
天藍「どうされますか?」
狐優紀「……妾にここを任せて、お主は神隠しに遭った被害者を助けるのじゃ」
早いところ助けないと目を覚ませた子がいたら妖気に当てられてしまう。
お「狐優紀、俺達はどうしたら……」
狐優紀「天藍と一緒に一松君と十四松君を探して、ここは私に任せて」
九尾の狐、これより天古 狐優紀が貴様を転生させる。
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作者名:スノーローズ | 作成日時:2017年7月9日 0時